総務常任委員会視察1日目 東京都練馬区
今日から総務常任委員会の視察が始まりました。初日の今日は東京都練馬区で「住民税業務にAIを活用した取り組みについて」教えていただきました。
那覇市でも市民税で実証実験をしておりますが、他の自治体の事例についてもお伺いしようということです。
内容としてはAIを活用して入力作業などを省力化するRPA(ロボテック・プロセス・オートメーション)を導入してはどうか、という実証実験です。練馬区では従来の役所で使うシステムを依頼していた流れで、富士通との共同実験という形をとっているそうです。ソフトウェアの操作に合わせて自動操作の設計がされるのであれば、業者を途中で変えたりできなくなるのではと思いましたが、ソフトとの相性として自社製品であれば扱いやすくなるが、別のソフトでも応用は可能とのことでした。
特に興味を持った点としては、様々な場合について判断できるベテラン職員のノウハウの継承にRPAが役に立つのでは、という視点です。入力されたものが正しいのか、エラーをチェックする際に、AIが過去に職員が判断した実績を基に、修正する必要があるものかどうかを分類してくれるというものでした。税に関する書類を突合したときに、一致しない箇所が出てくることが多々あるそうで、その時にどこが一致しないのか、それは税を計算する際に修正する必要があるのか、などを分類して、膨大なエラーチェックのコストを下げてくれるとのこと。もちろん、個別の情報を確認することもできるので、修正の必要なしと判断した情報を後で確認することもできるそうです。
どんな情報をRPAを使って処理すると効率が良いのか、という判断だけではなく、同時に解決できる課題についても検討されていたのはとても大事なことだと感じました。