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議会運営委員会視察1日目 東京都品川区議会

今日から議会運営委員会の視察で関東に来ています。 初日は東京都品川区で議会報告会と議会広報番組について伺いました。

平成27年に議会改革の一環で「そもそも議会が何をしているのか伝わっていない」という課題について議論を深め、議会広報番組を制作したそうです。 https://gikai.city.shinagawa.tokyo.jp/about/gikai-tv こちらのリンクから動画が見られます。議会についての情報がとてもコンパクトにまとまっていますので、ぜひご覧ください。

平成27年は
区議会って何だろう?
区議会を見てみよう!
を作成し、

翌年には
品川区議会の歴史
委員会を知ろう
の2本を追加で制作したそうです。

動画はケーブルテレビでの議会中継の放送時間が余った 時間に合わせて放送しているそうです。

那覇市議会でも、議会報告会の動画作成の際に いろいろ紹介する動画を作って動画公開したらいいのでは という意見もありましたが、実現には至っていません。 確かに動画が気軽に配信できる時代にはなりましたが、 伝えたいことがある前提で見てもらえる動画を作るのは専門的な技術が必要です。議会だよりは委託してますから、どこまで予算をかけて作る必要があるのか、今後も議論を深めていきたいです。

議会だよりについては、タブロイド判からA4判に変更したところ 議会に感想やもっと詳細が知りたいなどのご意見が届くようになったということでした。

那覇市議会でも、議会だより編集委員会の中でA4にしてはどうかという議論はありますが、予算的な壁があります。現状、一般質問の登壇人数が多いため、すべての質問者を公平に取り上げるとタブロイド判(新聞の副読紙くらい)からA4にする場合は紙面が小さくなるので、ページ数が多くなり費用が高くなってしまいます。単価の変化はわずかでも、全戸配布の数量(約15万部)ですから、金額は大きく変わります。 とはいえ、読んでもらえるのであれば必要な経費なのではないかと思うものの、現在の議会だよりからどのくらい読んでもらえるようになるのかという目標の設定が妥当な線はどこなのか、予算が潤沢にあるわけではない現状では、できる紙面の工夫をしていくのがいいのでは、というところに落ち着いています。

議会報告会については、平成28年に第一回を総合区民会館のホールで行い、コロナ禍もあったため第4回からは本会議場を活用して、オンライン、対面のどちらかで開催してきたとのことでした。

報告会は第4回から委員会毎に開催しているため、テーマに関心がある区民が参加して活発に意見交換も行われているようでした。 一方、参加人数が減少傾向にあるため、議場ではなく街に出ていくことも検討されているとのことでした。 また、対象を絞って、学校や高齢者クラブ、学校地域コーディネーターなどとの意見交換も開催しており、学校では議会との意見交換が学校の年間予定の中に入っているほど定着している関係が築けているそうです。すごい。

那覇市議会では、5会場に分かれて委員会毎ではなく議会全体の報告を委員会毎に行い、その後、意見交換をしています。 開催の度に広報参画部会という担当の部会で開催形態の見直しの検討などが行われて、現在の形に落ち着いています。参加者の減少の課題、週末開催や昼間の開催、議場での開催の検討など、検討課題が多く広報参画部会で議会報告会以外の広報の検討が進んでいないことも課題です。分けた方がいいという話も出ましたが、議論は進んでいません。

あと、いただいた資料の中に 「区議会ってどんなところ?」がありました。

とても良いですよね。
A5サイズの4ページでかわいいイラストが多くて目を引きました!中身は議会の流れや本会議場の説明があり、傍聴に行った際の理解に役立ちそうな内容でした。 いいなぁ。もともとは成人式に合わせて新成人に配布していたそうですが、現在は傍聴や議会見学者などに配布しているそうです。こういうのは那覇市議会でも作りたいですね。

明日は茨城県取手市議会でオンライン委員会の取組と議会改革の取組について伺います。

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