令和6年9月定例会 一般質問
質問内容
1 こども行政について
2 熱中症対策について
3 中心市街地の活性化について
4 観光行政について
5 文化行政について
動画はこちらよりご覧ください。
[ 令和 06年(2024年) 9月定例会-09月12日-06号 ]
グスーヨー チューウガナビラ(皆さん、こんにちは)。無所属の中村圭介です。質問に入る前に6月定例会で質問いたしました、公設市場周辺の排水の問題についてでありますけれども、その後、大雨の度に現場を調査されているというふうに聞いております。解決に向けて早速取り組んでいただきありがとうございます。
では一般質問を行います。
最初に1こども行政についての質問です。
(1)こども計画の策定の進捗と、先月行われた、子ども会議の概要と成果、そのほか子どもの意見集約についての取組を伺います。
お答えします。
(仮称)那覇市こども計画は、全ての子ども・若者が、心身の状況、置かれている環境などにかかわらず、将来にわたってウェルビーイングな生活を送ることができる、こどもまんなか社会の実現に向け、今年度中での策定を予定しており、現在、同計画の骨子作成を進めているところであります。
次に、8月10日開催の、こども会議につきましては、午前中に16人、午後に12人の小中高生が参加し、全ての子どもたちが意見を言える社会の実現のためにと、子どもの居場所についてをテーマにグループに分かれて話し合い、提言書をまとめました。
子どもの居場所に関する提言では、同じ趣味や考えを持つ子供が集える場所が欲しいとの意見に対し、静かに一人になれる場所がほしいといった一見相反するような意見も見られ、非常に興味深いものでございました。
そのほか、子供の意見集約についての取組としましては、市内こども園で働いている保育士や通園している3歳から5歳児、子ども食堂や児童館を利用している子供たち、那覇みらい支援学校の教員や関係職員などからいろいろな声を聞いております。
ありがとうございます。年度中の策定に向けて、概ね順調に進められているのかなというふうに思いました。引き続き頑張ってください。
このこども会議については、子供たちからの提言を一部見せていただきましたけれども、那覇市公園が少ないですとか、静かに過ごせる場所がもっとほしい、一人になれる場所がほしい、この辺はやはり本市の公園不足とか、公民館、児童館が不足している問題と関連があるなというふうに思いましたし、またユースセンター等のニーズとも捉えられるのかなというふうに感じました。安心して話せる場所を作ってそこで意見を聞くというのは大事な取組だと感じました。
そして今回の会議には、恐らくこういったワークショップとの相性がいい児童生徒の参加が多かったのかなというふうにも思いますので、他の取組を通して集まった声もぜひ生かしていただきたいと思います。引き続き頑張ってください。
次です。(2)沖縄県のこども計画との連携を伺います。
国のこども大綱によりますと、市町村のこども計画は、都道府県こども計画を勘案して策定することとなっており、本市においても、沖縄県の取組である、沖縄県こども・子育て会議に参加し、県計画に関する情報収集等を行っており、県計画の内容を勘案し、策定作業を進めております。
計画の推進に向けては、本市の特色等を捉えた施策を推進するほか、今後もあらゆる場面で県計画と連携を図ってまいりたいと考えております。
ありがとうございます。今、答弁ありましたように、沖縄県も今年度中に計画を策定すると。市も今計画策定中なんですけど、市は県の計画をある程度勘案しなければいけないというところで、進めたいけれども同時に進まないといけないというところもあって、かなり苦しいのかなというふうに思いますので、これ大変じゃないかなと思うんですよ。市長ぜひ円滑に進むように、後押しというか力添えが必要じゃないかなと思います。
また職員同士ではお互いに忙しいなと思って気を遣って、他の団体に言いにくいところもあるんじゃないかなと思います。
しかし長い目で見れば、やはりいい計画を作ってもらって、それを実行してもらうことが県民益・市民益につながるのではないかというふうに思います。市長、ぜひ機会を見つけて県との連携がさらに取れるように掛け合っていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
部長としてお答えします。
沖縄県とのコミュニケーションについては、今年度はそれぞれの計画策定作業を進めるため、コミュニケーションが十分とは言えない場面も一部に見受けられました。
今後は、綿密な連携を図るよう、沖縄県に働きかけてまいりたいと考えております。
ぜひ市長にその働きかけの力添えをいただきたいと思うんですけれどもコメントお願いします。
お答えします。沖縄県も今年度からこども未来部が新設されております。これは総合調整機能を持っているという、私も期待はしているんですけれども、そこで沖縄県こども計画に力を入れているというところでございまして、先ほど議員のほうからありましたように、県の計画と市の計画、整合性がないといけないよと、その中で県がぽーんと示された中で市が作っていけばやりやすいんでしょうけども、ただ、今、若干そういうふうにはなっていないような雰囲気もあるようです。
ただし、今の状況も悪い話ではなくて、市町村の意見をどんどん吸い上げているという、側面から見れば、またいい効果が生まれる可能性もあります。その中で少し目詰まりが起こった場合には私のほうからまたしっかりと意見を申し上げる機会があればなと思います。
ありがとうございます。ぜひ職員の頑張りに応える後押しをよろしくお願いします。
2点目です。2熱中症対策について質問いたします。沢山今回の議会でも質問を取り上げられておりましたけれども、今年の夏、本市で7月に観測史上最高となる36度を記録するなど、まさに記録的な暑さとなりました。水筒持参の徹底や、熱中症アラートを活用するなど工夫しながら、保育、教育活動を行っているところだと思慮いたしますけれども、熱中症予防や熱中症が発生した際の対応として、体を冷やす備えについて不安があります。
(1)公立こども園、本市立小中学校での熱中症予防と熱中症疑い発生時の対応について関連しますので以下一括して伺います。
1現状の予防の取組と今年度の発生件数。
2熱中症予防ガイドラインの活用状況。
3実際に熱中症が疑われる事例が発生した際の対応及び、熱中症の疑いで多人数が同時に不調を訴えた際の対応を伺います。
公立こども園に関して、お答えします。
(1)1熱中症等対策に関する現状の取組につきましては、本市では、令和5年8月に、那覇市就学前教育・保育施設における熱中症対策ガイドラインを策定し、公立こども園を含む市内就学前教育・保育施設へ周知、研修を実施いたしました。
今年度も、熱中症が発生する時期に備え、ガイドラインの周知及び研修会を実施し、適切な対策が講じられるよう努めております。
発生件数については、今年度、公立こども園において、熱中症を疑う事例は現時点でございません。
2活用状況について、当該ガイドラインに基づき、活動前に暑さ指数計測器で測定し、暑さ指数が28度を超える場合は、戸外での活動を、原則、中止とし、室内における温度管理についても適切に実施するよう促しており、各園ともにガイドラインを活用しながら熱中症対策等の徹底に努めております。
3熱中症の疑いで、大人数が発生した場合の対応について、初期対応等については、少人数の場合と同様、体を冷やすなどの対応を実施していますが、緊急性を要する場合や対応人員が不足する場合等においては、速やかに救急要請を行うなど措置を実施し、適切に対応を行っております。
(1)の学校教育部所管分についてお答えいたします。
本市立小中学校では、日頃より熱中症事故の防止に努めているところですが、教育委員会が令和5年8月、学校において熱中症対策の判断の参考になる事項について取りまとめた、那覇市立小中学校熱中症対策ガイドラインを策定し、熱中症の事故防止や事故発生時の対応について、児童生徒及び各家庭へ周知を図っております。
また、教職員に対しては、市校長研修会等やオンデマンド配信を通して周知をしております。
今年度熱中症の疑いにより救急搬送された児童生徒は、学校からの報告によると8月末時点で6人となっております。
各学校においては、当ガイドラインに基づき熱中症警戒アラートが発表されたときには、暑さ指数等に応じた対応や、児童生徒、教職員の目につくところに暑さ指数を掲示し、熱中症の危険度を把握できる環境づくりを整えるなど、既に取組が行われていることを承知しております。
実際に熱中症が疑われる事例が発生した際の対応については、養護教諭等が健康観察などを行い、保護者や必要に応じて救急車要請の連絡を行います。保護者や救急へ引き継ぐまでの間は、涼しい部屋へ移動し、服を緩め、氷のう等があれば集中的に体を冷やす対応を行っております。
また、大人数が同時に不調を訴えた際の対応についても、人数にかかわらず救急隊に引き継ぐまでの間、涼しい部屋に移動し、服を緩めて体を冷やすなどの対応を行います。
ありがとうございます。
救急搬送された人数については把握できていると思うんですけれども、そうじゃない事例についても考えていくともっともっと増えるのかなというふうに心配をしております。
ガイドラインをつくって活用しているということがありました。この面に関しては研修等も熱心にされているのかなと思いましたけれども、一方で小中学校のほうではオンデマンドの動画を、どのタイミングで見るのかというところを、意識的に研修等を進めていかないといけないのかなというふうに思いました。
3.について再質問をしたいと思います。
多人数が同時に不調を訴えた際に、氷のう等体を冷やす備えというのがしっかりできているのか伺います。
公立こども園につきましては、各園に必要量の氷のうを準備しております。
お答えいたします。
小中学校における製氷機の整備については、これまで検討しておりません。今後、他自治体や国の動向等を注視…。休憩お願いします。
失礼いたしました。
学校が備えている氷のう等の個数については把握しておりませんが、大人数が同時に熱中症の疑いがある場合には、ビニール袋などの代替品を使いながら対応することなども考えられます。
ありがとうございます。
保健室等に冷蔵庫があって、そういったので対応しているのかなと思いますけれども、幾つあれば十分かという判断は難しいと思いますが、小中学校に関して言えば、今心配しているのは氷のうの袋のほうじゃなくて中身の氷のほうなんですね。
関連しますので次の質問に行きます。
(2)製氷機の導入について見解を伺います。
お答えします。
0~5歳児までの児童が在籍する5園においては、白湯の温度調整や発熱時の氷のう使用など、氷の使用が多いことから、製氷機を設置しております。
その他の園につきましては、使用頻度が下がるため未設置ではありますが、各園に設置された冷蔵庫で製氷し、熱中症等に備えております。
お答えいたします。
小中学校における製氷機の整備については、これまで検討しておりません。
今後、他自治体や国の動向等を注視してまいります。
公立のみらいこども園については、0歳から預かるということで設置がされていて、小学校併設のこども園では設置がないということが分かりました。そして、小中学校では設置について現在は検討していないということが分かりました。
再質問です。
現在も幾つかの学校にはあるわけですよね。学校の備品に関して台帳で管理されていると思いますけれども、現在製氷機がある学校は、小学校、中学校、それぞれ何校でしょうか。
備品管理システム上で把握できる製氷機の台数につきましては、寄贈により小学校2台、中学校6台が設置されております。
ありがとうございます。
8校にはあるということで、寄贈によってということでしたので、恐らくPTAの皆様からのということになるのかなと思うんですが、現状ある学校とない学校があるという状況であります。
今夏は熱中症対策について考え方を改める必要を感じるほど暑かったわけですけれども、教育長、熱中症は重症化すれば命に関わります。体の表面だけではなく、体の深い部分、深部の体温をいかに早く下げるか、早期に体を冷やすための備えが必要ではないでしょうか。製氷機の導入について改めて教育長の見解を伺います。
小中学校における学校教育活動で使用する製氷機の整備については、今後他自治体や国の動向等を注視してまいります。
ぜひ教育長からも御意見いただきたいと思うんですけれども、まず国や他の自治体の調査の前に、市内の子供たちや学校現場からも意見を聞いて取り組んでいただきたいと思います。
酷暑が見込まれる昨今で平等な教育機会の実現といったときに、製氷機が平等な教育環境の中に入ってくるのかというのをぜひ研究していただきたいと思います。
教育長、改めて見解を伺いたいと思います。
繰り返しになりますが、小中学校における学校活動で使用する製氷機の整備については、今後他自治体や国の動向等を注視してまいりたいと思います。
年々厳しくなる暑い夏を健康に乗り切るためにも、ぜひ検討をよろしくお願いいたします。
3点目は3中心市街地の活性化についてです。
マチグヮーの課題解決のためのプロジェクトチームの部会ごとの進捗を伺います。
騒音部会についてお答えいたします。
騒音部会では、牧志三丁目自治会や商店街、地域の方々と定期的に意見交換や現状の確認を行っております。
直近では、今年8月にも第6回騒音部会を開催いたしました。参加者からは、夏休みに入り大声で騒ぐ集団などが増えてきたとの意見や、騒音に限らず地域の困り事なども報告がありましたので、全庁横断のプロジェクトチーム会議にて報告し、情報共有しております。
また、騒音部会と並行して、環境部では夜間の現場確認も行うなど現状把握に努めております。
今後とも地域の方々と連携しながら課題解決に向けて取り組んでまいります。
道路部会についてお答えいたします。
経済観光部と都市みらい部が所管する道路部会においては、路上へのはみ出しと商店街の活性化を図る手法として、都市再生整備計画の制度による取組を進めております。
同制度の活用については、新栄通商店街振興組合での先行実施を進めており、当該組合との意見交換を行っている状況です。これまでも都市再生整備計画の理解度を高めるために制度の説明等を継続的に行っているところですが、道路占用許可を得るためには、実施主体である商店街としてのルール策定や適切な維持管理が必要であるなど、商店街の主体的な取組が必要となります。
今後も引き続き商店街と意見交換をしながら、支援を継続してまいりたいと考えております。
福祉部会では、中心市街地の課題の一つである、昼間から路上飲みを行う人々に対し、福祉的な視点からの関わり方を検討しております。
昨年度は、実態把握のため各通りを巡回した際にアンケート調査を実施し、当該地区で初めて那覇市就職・生活支援パーソナルサポートセンターによる生活困窮者向けなんでも相談会も開催しました。
今年度は、パーソナルサポートセンターによるホームレス巡回の中で、路上飲みを行う生活困窮者やホームレスの方々を見かけた場合に、声かけや必要な福祉サービスにつなげるなどの福祉的なアプローチを行っていくほか、12月には牧志公園で定期的に食料支援を行う民間団体とタイアップし、生活困窮者向けなんでも相談会との同日開催を予定しております。
ありがとうございます。それぞれの部会で今年度の進捗が確認できました。
騒音部会に関しては、プロジェクトチームの会議で騒音以外の報告も上がってきているということでしたので、ぜひそういった新しい課題についてもどこでどういうふうに対応していくのかということは検討していただきたいと思います。
そして定期的に話合いの機会をつくれているということは頼もしいんですけれども、課題解決に向けた行動についての議論があまり進んでいないのではないかというふうに感じております。
当初、騒音防止条例をつくってはどうかというところで、市全域を対象に規制をかけることになるので慎重な判断が必要だという話がありました。そしてまた、商店街の中でも意見がまとまっているわけではないというようなところから、部会として勉強会のようなことも含めて意見交換会を重ねてきたと思います。
では、次の一手は何なのか。相手があることなので進め方を丁寧にしなければいけませんけれども、もう少し騒音等の課題解決に向けての具体的な中身の議論も検討していただきたいというふうに思います。
そして、福祉部会について再質問したいと思うんですけれども、現在、路上飲みに関して警察との連携はどうなっていますでしょうか。
令和4年度には、路上飲みを行う人々の実態把握のため、警察と連携し、中心市街地の各通りを巡回したことはございますが、福祉部会では福祉的な視点で取り組むこととしているため、その後警察との定期的な連携は行っておりません。
ありがとうございます。
取組は進めているけれども、あくまでも福祉的なというところで、先ほどの騒音部会とも重なるんですけれども、課題解決というゴールに向かう意識をより高めていく必要があるのではないかというふうに感じております。
当初は、路上飲みが散見されて怖くて近くを歩けないなど、良好な商環境の維持のために、お店の前とか往来での路上飲みはやめていただきたいということだったと思います。しかし、一律にまちから排除するような形になったときに、もしかしたら彼らが福祉的な支援を必要とする人なのかもしれないということから、路上飲みを担当する福祉部会としての活動が始まったというふうに記憶しております。
そこで、昨年度相談会をして、今年も行うということですけれども、肝腎の路上飲みへのアプローチをどうしていくのかということが宙に浮いたままになるんじゃないかなというふうに思っております。
声かけをし、福祉的な支援が必要な方は適切な機関につなぐ、そうでない方には移動していただくなど、そこにコミュニティができているということは、社会とのつながりが切れてないということで大切なことだと思うんですけれども、周辺事業者が受忍できる限度を超えているという状況は改善されるべきであります。
これが場所なのか、そこでの振る舞いなのか、いずれにせよマチグヮーの商環境を守っていく。ここは繁華街ではなく商店街なのだという悲痛な訴えの原点に立ち返って取り組んでいただきたいというふうに思います。
政策統括調整監、ぜひまたかと思わずに聞いていただきたいんですけれども、これは手探りの活動ですから、どう進めたらいいか迷うというところはよく分かります。しかし、一歩一歩の積み重ねが確実に課題の解決に向かっているのかというところが大事なんじゃないかなと思います。
そうした全体のかじ取り、課題の整理と課題の解決に必要な関係者がしっかり関われているのか、そこら辺を見極めて引き続き取り組んでいただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。見解を伺います。
中心市街地に係る諸課題は、現行の法令あるいは制度等の範囲を超える事案が大変多く、十分な成果、必ずしも進捗をお示しできていないという現状もございます。今後は関係者の皆様に、見える化あるいは見せる化をしっかりしていくということが重要であると考えております。
また、より効果的な取組にするためには、例えば警察などの実行力のある機関との連携も重要かと考えております。今後はこの点にも意識をしてまいりたいと考えております。
着実な進捗が図れるよう、引き続き鋭意プロジェクトチームで取組を進めてまいりたいと考えております。
役所の中での連携を深めていくときにやはりリーダーシップが必要になるかと思いますので、適宜よろしくお願いしたいと思います。
次です。4観光行政について質問いたします。
昨年、4年ぶりに那覇大綱挽まつりが再開されましたが、昨年に続き今年も市民演芸・民俗伝統芸能パレードは開催されないこととなったそうです。
今回の中止の経緯と今年パレードの再開に向けてどのような取組をしたのか伺います。
お答えいたします。
市民演芸・民俗伝統芸能パレードについては、本市が委託し、那覇市観光協会が主管し、実施することになっております。
那覇大綱挽まつりが通常開催となった昨年度については、主管する協会から、パレード再開を模索しているがコロナの影響により例年参加している団体の活動停滞や休止など参加団体の確保が厳しいとの報告があり、パレードの実施には至りませんでした。
今年度も協会から、昨年同様の理由によりパレードの実施については厳しいとの報告がございました。
そうした状況を踏まえ、今年8月に開催された那覇大綱挽まつり実行委員会幹事会において、代替イベントとしてステージイベントを開催し、参加を希望する伝統芸能団体等が出演できる場を設けることを確認いたしました。一方で、現行のパレードについては、熱中症への懸念や出演に係る費用の問題等についての課題が挙げられております。
次年度以降のパレードの実施については、ステージイベントの出演者や関係者、またこれまでパレードに参加していた団体等へ、パレードの実施やその課題、改善案、代替イベント等についてアンケート調査を実施し、検討を進めてまいりたいと考えております。
ありがとうございます。
ただいまの答弁は、今年はパレードの代わりにステージイベントを開催し、その参加団体等からアンケートを聴取して、次年度パレードにするのか、ステージにするのか検討していくといったものだったかと思います。
しかし、昨年同様の理由によって実施は厳しいと判断してステージイベントにするということなんですけれども、順番としては、昨年開催できなかった、それは仕方がないです。今年は開催したら参加できますかというヒアリングがあって、やっぱり難しいようなのでステージイベントにという流れだったら理解できるんですよ。今回ステージイベントを経験していただいた上で、どっちがいいか検討してもらうという流れになったというのは、感性の違いなのか、内部の決定だけでパレードを試しにステージイベントにするというのは理解に苦しむところです。
仮に参加団体に聞いたら、パレードじゃなくてステージイベントにしたほうがいいという意見になるかもしれませんけれども、これまでの歴史のあるパレードですので、丁寧で慎重な判断が求められるんじゃないかなというふうに思っております。
私も中学3年生の頃から参加してきたパレードですので、これまでの市民の協力は何だったのかなと、このままコロナ禍から何となく消えていくような終わり方というのはあんまりだというふうに思いましたので質問いたしました。
祭りは来月に迫っていますので、今から変更ということではなくて、先ほど述べられた市民、関係者からの意見集約、しっかりやっていただいて、パレードの今後についてオープンな形で判断をしていただきたいというふうに思います。
最後に、5文化行政について質問いたします。
なはーとの開館から来月末で3年となります。久茂地小学校の跡地に建設された経緯から、多くの期待が込められ、また高い成果が求められてきました。これまで様々な挑戦を重ねた上でおおむね順調に運営されてきた職員の努力を評価するものであります。
一方、この先を考えた際の懸念として、文化の創造発信拠点としての要求と、都市型MICEの積極的な推進の中核となる公共施設としての役割を果たすことも同時に求められているという点があります。文化施設としての目的達成に支障を来す事態にならないようにしなければなりません。
(1)なはーとの稼働状況と開催内容の内訳を伺います。
お答えいたします。
令和5年度の大劇場の稼働率は60.5%、小劇場の稼働率は65.8%となっており、令和3年度の開館より年々稼働率は向上しております。
令和5年度催事の内容といたしましては、自主事業と貸館を含めて全体で249件の催事がございました。
主な利用は、クラシックやポピュラーミュージックなどの音楽イベントが101件、バレエやダンスイベントが20件、演劇が20件、ほかに伝統芸能、展示、ワークショップ、講演会や式典など、様々な催事が行われています。そのうちMICEでの利用は14件となってございました。
コロナ禍からのスタートでちょっと心配もありましたけれども、おおむね稼働率も向上してきているということで、今後の活動にも期待したいと思います。
そして、年間約250件の中でMICEでの利用は14件ということでありました。もともと開館前から都市型MICEでの活用の話はありましたけれども、なはーと条例を見ますと、設置目的、「第1条 文化芸術に関する活動を促進し、並びに多様な文化芸術を鑑賞する機会及び創造する環境を提供すること等により、文化芸術の継承及び発展、市民の交流並びに地域の活性化を図り、もって心豊かな市民生活の実現に資するため、那覇文化芸術劇場なはーとを設置する。」とあるわけです。
そこからいくと、MICEにあまりに偏るということは望まれていないというのがまず前提になるのかなというふうに思います。
次に移ります。
(2)市民の催しや文化事業と都市型MICEとのすみ分けについて伺います。
通常なはーとの大劇場の予約につきましては、12か月前からの申請となっておりますが、MICEを含む特定の催事は24か月前に申請が可能となる特別予約での受付も行っております。
また、MICEの予約期間は通常3日程度に及び、全館を利用することが多いため、催事の希望が多い土日にまたがる予約は、一般予約に配慮し、特別予約等に関する選定委員会の審査基準により、原則として月に1件のみと制限をしているところでございます。
なお、MICEの受入れにつきましては、一般市民、県民の文化芸術活動に寄与するためにも、一般予約に大きく支障が及ばないようバランスの取れた予約状況を維持することが課題であると考えております。引き続き関係課や附属機関である文化行政審議会の御意見も参考に、効果的なMICEの受入れについて検討してまいりたいと考えております。
ありがとうございます。
現状できる限り配慮しながら、また悩みながらも運用を進めているのかなというところが答弁からは見られました。
稼ぐまちとして、もちろん館が空いているときには活用できればいいと思うんですけれども、答弁にありましたように、何年も前から押さえられるような形になると、それによって開催できない文化事業があったかもしれないということが起こるわけです。当然文化事業を優先させることで逃してしまうMICEもあるかもしれませんが、なはーとが優先すべきは文化事業であるというふうに考えております。ただの貸館ではないということを口酸っぱく言われていたかと思います。これは1,600人が入る大きな箱だというふうには考えてはならず、文化の創造発信拠点としての活動が当然求められます。
都市型MICEは、それはそれとして推進すべきだと思いますけれども、なはーとに過度に頼るのではなくて、周辺のホール等の活用を優先させながら運用していくバランスが大事だというふうに思います。年間上限の議論などされているようですので、ぜひ設置の目的から逸脱しないように、関係部署、審議会等の助言も得ながら、いいバランスでの運用ができるように検討をお願いします。
以上です。