令和5年11月定例会 一般質問
質問内容
1 協働によるまちづくりについて
2 SDGsの推進について
3 中心市街地の活性化について
4 学校教育について
動画はこちらよりご覧ください。
[ 令和 05年(2023年)11月定例会-12月08日-06号 ]
グスーヨー チューウガナビラ(皆さん、こんにちは)。無所属の会中村圭介です。一般質問を行います。
1点目に協働によるまちづくりについて質問いたします。
(1)なは市民協働プラザは、旧銘苅庁舎時代から数えて20年が経過しており、修繕が必要な箇所も散見されております。協働によるまちづくりの拠点としてだけではなく、避難所としても活用されていることから、適切な維持管理が求められております。施設の状況を伺います。 なは市民協働プラザの施設状況につきましては、築20年が経過しており、幾らかの修繕が必要となってきております。その中でも大規模な修繕が必要なものとしましては、研修室や学習室、また事務室などといった場所で見られる雨漏りや外壁タイルの劣化による剥離、その他、大屋根の錆による部材の腐食などが見られます。協働によるまちづくりの拠点、避難所としての機能を損なわないよう、関係部局と調整し、修繕に努めてまいりたいと考えております。 ありがとうございます。
一見するときれいな施設ではあるのですけれども、銘苅庁舎から協働プラザに代わって20年もたっているということで、雨漏りやタイルの膨らみなどが発生しているということですので、大きな事故が起きる前にこまめに手入れをしていただきたいと思います。よろしくお願いします。
次です、(2)なは市民活動支援センターの若者の利用促進を求めてきました。若者の利活用の現状と利用方法変更の検討状況を伺います。
若者のなは市民活動支援センターの利用につきましては、交流コーナーの一部で学生が自主学習として利用したり、大学生が市民活動の企画づくり講座を受講したり、社会人を含めた若者が人材データバンクに登録し、ボランティア活動を実践するなど、若者のセンター利用は増えてきている状況でございます。
今後、さらに若者にとってより利用しやすいセンターになるよう、ニーズを把握するためのアンケートやワークショップを予定しております。
引き続き、センターで若い方々の利活用が図られ、市民活動のきっかけの場となるよう努めてまいります。 利活用が進められているということで、期待しているところであります。
若者が学校以外で他者や社会とつながれる場所があるということは、非常に大事なことだと考えております。
積極的に意見を聞くためのアンケートですとか、ワークショップ等も開催されるということで、若者の利用がさらに促進されることを期待しております。若者に政策を届けるとか、参加していただくということがどれだけ大変かということは、皆様も御承知のことかと思います。市民活動にしても、若者がいるところに行っていろいろ届けようと試行錯誤していますので、市民活動支援センターに若者が集まれる状況をつくれれば、若者にとっても市民活動にとっても素晴らしいことだと思います。引き続き利用促進に向けて頑張っていただきたいと思います。よろしくお願いします。
次です。(3)協働によるまちづくりを深化させるために、一昨年度は協働の手引きを完成し、昨年度は小学校区まちづくり協議会の意義や課題について整理してきました。それらの知見から、小学校区コミュニティ推進方針を改定すべきであります。見解を伺います。
本市は、平成28年度に多様な地域特性を尊重しつつ地域の実情に応じ、全小学校区に緩やかなコミュニティ形成を図るための7つの柱を定めた、那覇市小学校区コミュニティ推進基本方針を策定しております。
その後、新型コロナウイルス感染症の蔓延による協働に参加する市民活動の変化もあり、実際にまちづくり協議会等での活動を継続する中で感じた課題について、令和4年度に各小学校区まちづくり協議会と中間支援団体及び有識者らを交えたワークショップや意見交換を行いました。そこでは、同協議会の組織運営について悩みを抱えていることが確認できました。
今後は同協議会の組織運営上の課題解決につながるよう、当該方針の見直しの必要性も含め、引き続き検討していきたいと考えております。 いろんな施策が進んでおりますので、ぜひ検討していただきたいというふうに思います。
小学校区まちづくり協議会に期待されること、必要性に関しても、この間に協議会に関する解像度というものは大分高まってきていると思います。また、15の協議会が立ち上がったことから、立ち上げ方ですとか活動の類型化とか、これから検討を始める地域への参考となることもたくさん出てきているのではないかと思います。
また、市の向き合い方もこれまで手挙げ方式で15までは来たと。ここから先、どうやってもっと増やしていくのかというところは課題なのかと思っております。圏域の統合というところでは進展はあるんですけれども、活動拠点の課題やコーディネーターの育成など、当初から積み残された課題もあります。この数年かけて積み上げてきた知見をまとめる形で、小学校区まちづくり協議会を全市に広げていくという方針を改めて策定すべきであると考えております。検討を進めていただきたいとこれは要望しておきます。
次です。メカルフェスなどの協働プラザに入居する施設が協働して開催するイベントの充実について、総務部・市民文化部・経済観光部・消防局それぞれの見解を伺います。
メカルフェス2023は、なは産業支援センター育成支援事業の一環として、同センター入居企業及び施設の認知度向上のほか、協働プラザ入居団体、市民、学生等の交流の創出を目的に関係部署と連携し、今年2月19日に実施いたしました。
当日は約2,000人の来場者があり、アンケートを実施したところ満足度が84.1%との結果から、一定の成果があったものと考えております。
メカルフェスでは、なは女性センター26年のあゆみの紹介や昭和24年第1回からの婦人週間のポスター変遷、ジェンダーについての取組等を掲示いたしました。
また、女性センターにおいては毎月発行の女性センターだよりや性の多様性に関するパンフレット、その他、様々な取組を紹介するなど、女性センターを知っていただくよい機会になったと考えております。
多くの市民が来場し、3施設合同で連携してこのようなイベントを開催できたことは、大変意義のあることであったと認識しております。
今後も積極的に協働し、なは女性センターの取組等の周知に努めていきたいと考えております。
今年2月のメカルフェスには、なは市民活動支援センターの利用団体のうち、約40団体が参加し、活動の舞台発表や体験教室、自治会長によるトークショーなど様々な催しを行いました。
参加した団体や企業同士、また訪れた市民と交流することで、新たなつながりが生まれ、協働活動の創出につながる協働の出会いの場となりました。初めて協働プラザを訪れたという市民も多く、本市の協働によるまちづくりの拠点施設を知っていただく有意義なイベントとなりました。
今後も実施していけるよう、関係部局と連携・協働し計画してまいりたいと考えております。
令和5年2月に開催されたメカルフェスでは、消防局も消防車両を展示するなどして、火災予防の広報をさせていただきました。イベントを通して地域を盛り上げ、併せて効果的に消防広報ができる機会として捉えております。
また、相互に顔の見える関係を育むことは、災害時に大きな成果をつくり出すと考えております。
今後も関係部署と連携を図りながら、地域との連携そして協働のまちづくりを支え、消防広報の推進に努めてまいりたいと考えております。 各部長、御答弁ありがとうございました。
最初に答弁いただいたように、元々産業支援センターの活性化のために実施された事業であるということでしたけれども、答弁いただいたように、各部が協働のことを強く意識して、日頃の活動を市民に対してPRする効果もあったということで、これは大変意義のある事業だったのではないかというふうに思っております。
まさに那覇市が進める協働の姿というものが、市民に分かりやすくその場に提示されていたものだったと思っております。
ぜひ各部署で連携して、今後も継続してほしいと思いますし、それぞれの専門性から遠い市民も多く訪れる機会になりますので、積極的に参画していただいて、活動のPRにも活用してもらえたらと思っております。協働プラザは、立地はとてもいいのですけれども、市民からするとなかなか普段、用がないと立ち入る機会がない場所になっているのではないかと思いますので、こういう形でいろんなイベントを通して、活動内容や場所の周知もできるのではないかと思っておりますので、今後の取組にも期待しております。
次です。2番、SDGsの推進について質問いたします。今年度もSDGsのシンポジウムが行われました。今年度の成果と今後の施策を伺います。
お答えいたします。
今年度の成果としましては、総合計画の中間検証及び見直しにおいて、同計画策定時には予測できなかったSDGsの達成をまちづくりを支える新たな架け橋の一つとして位置付け、全庁体制での取り組みを進めたところでございます。
また周知広報に向けては、先月開催したシンポジウムにおいて、来場者数は106人、講演内容を配信しているユーチューブの視聴回数は、12月4日現在で165回となっており、当日の事後アンケートにおいても関心が高まったとの回答が多くあったことから、一定程度の成果があったものと考えております。
令和6年度につきましては、実施計画に基づき、職員のSDGsのさらなる理解向上に向け、研修会を予定してございます。
また、新規事業として、協働による地域づくりと深く関わる、ゴール17パートナーシップで目標を達成しようのほか、3つのゴールに焦点を当てたなはSDGs推進事業(多様なつながり地域づくり)の実施を予定しているところでございます。
今後も引き続き、市民、民間企業などの理解向上に向けた情報発信を行っていくとともに、職員についても一人一人が強い意識を持って事業を展開していくなど、さらなるSDGsの推進に向け取り組んでまいりたいと考えております。 ありがとうございます。
シンポジウムの企画、大変充実した内容でして「100年後の那覇の未来ってどんな姿?」という問いかけを含む基調講演、見過ごされがちなヤングケアラーに関する講演もよかったと思います。
SDGsについては、バックキャスティングという手法で現状からの積み上げではなくて、ゴールから逆算して、いつまでに何をすべきかを決めていきます。現状からできることだけをやって、ゴールにたどり着けるか分からないとするとやはり頑張れなくなってしまいます。SDGsが大事だということ、そしてゴールにつながっていますので、あなたにもできることがありますというその前に、どんな未来を描くのかということを、ゴールの共有が必要であります。
そしてもう一つ、トレードオフの考え方というものも重要になってきます。一つのゴールに向かってがむしゃらに進めることで、逆に置き去りにされる存在があったり、ほかのゴールの目標達成を阻害することになってしまったりする点に注意しながら進めなければなりません。
例えば、観光振興を追い求めるあまり、地域コミュニティがないがしろにされたり、文化が失われてしまったりと、そういったことであります。そうした視点を持つためには、多様な他者との対話が欠かせません。その点でも、今回のシンポジウムで様々な分野の方が登壇されて話し合われたことはよかったのではないかなと思っております。
さて、今後についてですけれども、これを市民と一緒に取り組むということが那覇市に求められるのではないかと思います。
壇上と舞台の下ということではなくて、平場で一緒に議論する、そういったことも必要ではないかと思います。
そういう意味で、御紹介いただきました新しい事業、なはDGs推進事業、これがコーディネーターを配置する予定だと聞いておりますので、人がいて相談できるというのはとてもいいことかと思います。しかし、もっと踏み込んで、情報収集ができたり、コーディネーターが裁量を持って運営できるような空間が必要になるのではないかと思っております。いかがでしょうか。
再質問です。SDGsセンターのような場所の整備を検討すべきではないでしょうか。見解を伺います。
お答えいたします。
まず本市としましては、先ほど申し上げました事業などを着実に進めていくことで、SDGsの機運の醸成を図ってまいりたいと考えております。
SDGsセンターの設置につきましては、組織体制や成果指標の設定など整理すべき課題があると認識していることから、今後の事業実施状況を踏まえた上で、引き続き調査研究を進めてまいりたいと考えております。 議場で3度目の質問にはなるのですけれども、ぜひ今後もいろいろなところで話を聞きながら、そしてまた事業を展開する中で市民のいろんな声が集まってくると思いますので、ぜひ検討していただきたいと思います。
次3点目です。中心市街地の活性化について質問いたします。
那覇のマチグヮーの価値について、2019年の議会答弁の中で、経済観光部からは「なはのマチグヮーは、那覇の経済復興の礎としての歴史的背景をもち」「マチグヮーが魅力あふれる地域資源となり、多くの市民・観光客を引きつけております」と答弁をいただきました。
そして文化の面では、「マチグヮーには個性的な文化が数多くあると認識している。1つは食文化」「マチグヮーは、沖縄の伝統行事、さらには長寿食を継承する役割を担い、また果たしてきたと考えています。2つ目に、マチグヮーで働く人々の営みの中から生まれた相対売りの文化がある」「マチグヮーは市民の生活文化に直接触れることができる場所である」。
そして福祉の分野からは「高齢者にとっては、懐かしい場所であり、コミュニケーションの場所、外出の機会をつくっていたと思われます」「高齢者の介護予防、認知症予防などの観点からみますと、昔ながらのマチグヮーが存続することは、大変意義がある」と答弁をいただきました。
そして居住環境の観点からは、「にぎわい性や路地等に見られる界隈性、多様な市民が集まってまちなかの交流を楽しむなど、さまざまな魅力と暮らしを実現できる地域である」との答弁がありました。
また、当時副市長であった知念市長からは「先ほどから各部においていろんな切り口からマチグヮーについて答弁をしましたけれども、ここにウチナーンチュが長い時をかけて築き上げた独特の文化、風土、それから慣習が凝縮されたまちであり、我々はそれを守っていかないといけないというのは重々認識しているところでございます」と答えておりました。
そして先日なはーとで行われましたなはーとダイアローグでも市長は文化について、どのような文化も失われてよい文化などはないという趣旨の発言をされておりました。
急速に景色が変わりゆくマチグヮーで那覇市が大事にしていきたいまちの姿が変わってきている現状に対し、粘り強い関わりが求められていると思います。以下伺います。
(1)騒音防止条例についての検討の進捗を伺います。
お答えいたします。
これまで、中心商店街における複合的な課題について、プロジェクトチームを設置し、情報共有や所管部署による調査検討及び課題解決に向けた取組を行ってまいりました。
騒音問題については、これまで個別の事例に対し対応をすることで改善傾向にあるため、条例制定に向けた具体的な取組までは至っておりません。先月17日にも第3回騒音部会を開催し、店舗や酔客の騒音について、住民や商店街役員の方々と情報共有を行ったところであります。 答弁の中では、個別の事例への対応によって改善傾向にあるということでありました。一時に比べると、少し落ち着いてきたのかなというところはあるんですけれども、やはりこれがひどくならないとも限らないということと、何かあったときにその都度まちの人も出てきて、みんなでどういうふうに対応するのかという話をしていくということではなくて、あらかじめ想定されるものについては、ある程度ルールづくりもできるのではないかと思っております。そしてプロジェクトチームの部会で調査の結果を報告したということなんですけれども、報告を受けたけれども、調査はしたけれども課題が多いという報告を市民としては受けたままになっているわけです。そのあとぜひ部会の中で、条例をつくるとしたらこんな課題があって、こういうことはできそうだけれども、こういうところは皆さんにも協力を求められますというような意見交換、そして議論ですね。そういういろんな線を探っていく議論がまだまだ足りないと思っています。ぜひそういった議論をして検討を深めていただきたいのですが、いかがでしょうか見解を伺います。
騒音部会の中では、条例制定に向けた細かい議論は行っておりませんが、条例を制定するためには営業時間の規制やはみだし営業などの課題について、商店街全体として考える必要があると説明しております。本市といたしましては、商店街や関係者との話し合いを重ねて、各種問題を解決していくことが重要だと考えております。
今後につきましても条例制定の必要性も含め、商店街や自治会、住民も交えた意見交換を行ってまいります。 ぜひ議論していただきたいと思います。
次です。(2)希望ヶ丘公園の隣地に新たに集合飲食店の建設が始まっております。希望ヶ丘公園の暗がりを減らし、歩きやすく安心して利用するために早期の環境整備が必要ではないでしょうか。
治安維持の観点、にぎわい創出の観点からの見解と公園の再整備について見通しを伺います。
希望ヶ丘公園は、昭和55年の供用開始から40年以上が経過し、樹木の生長や施設の老朽化により、園路に段差が生じ、また雰囲気が暗くなっている部分があることを認識しております。
そのため、園路の段差や不具合が生じた部分につきましては、適宜、修繕などの対応をしてまいります。
また、公園が暗い件に関しましては、公園の照明灯をLED化し、必要な明るさを確保したところでありますが、樹木の繁茂で暗くなっている箇所につきましては、樹木剪定するなど対応してまいります。
また、公園の安全面につきましては、飲酒に絡む迷惑行為に対して警備を入れるなど、今後の状況を確認しながら対応してまいります。希望ヶ丘公園のにぎわい創出につきましては、平和通りからの入口部分を整備することで、回遊性が高まり、にぎわい創出につながるものと考えております。
希望ヶ丘公園は、地域の活性化やにぎわい創出の観点から、中心市街地の特性を生かした活用の可能性がある公園と認識しております。再整備につきましては、施設の健全度及び利用者ニーズの確認、事業中の公園も含めた整備の優先度、事業実施のための財源などの課題があることから、その必要性を検証し、どのような取組が可能なのか整理していきたいと考えております。 ありがとうございます。
答弁の中でその必要性を検証し、どのような取組が可能なのか整理していきたいという答弁がありました。以前ですと整備中ですので、なかなか再整備というのはすぐには難しいですよということだったので、課題はたくさんありはしますけれども、少し可能性が出てきたのではないかなというふうに思っております。
今回、公園のそばに多くの飲食店ができるということで、公園の利用の在り方も変わるのではないかと心配しておりますし、事件・事故が起こりやすいようなまちなかの死角になっているとやはり危険だというふうに思います。
公共の場所ですので、行政の責務として立てられる対策は講じていただかないと、何か起こってからでは遅いということであります。
公園行政の立場から見た優先順位だけではなく、那覇市の中心的な商業エリアであるということ、そして良好な観光環境の形成の意味でも、また防災の観点からも早期に改善が必要だと考えます。
ここで、商店街の課題を取りまとめているプロジェクトチームの仲本政策統括調整監にもぜひ多角的な検討が必要だと考えるのですけれども、いかがでしょうか。見解を伺います。
プロジェクトチームは、特別な権限、財源、予算これを備えるものではございません。対処すべき具体的な事業につきましては、最終的には各部各課の個別事業に落とし込まれることとなっております。再整備につきましては、その事業規模からやはり国庫補助の活用が不可欠であります。
まずは、他の公園事業との優先順位等を踏まえながら、主管課での判断が求められるものと考えております。他方、ただいま御指摘がありましたように懸念される課題も垣間見えてまいりました。
このことにつきましては、さっそくプロジェクトチームの中で共有をしまして、公園事業に限らずどのような対処ができるのかそこは協議を進めてまいりたいと考えております。 ぜひ公園行政の判断できる材料を、各部から提供していただいて、そこに市民の声も聴きながら適切に判断していただければと要望いたします。よろしくお願いします。
(3)です。第一牧志公設市場の沖縄の食の魅力の発信についての取組と、外小間の整備の状況、調理体験室の活用状況を伺います。 沖縄の食の魅力の発信の取組として、今年度より沖縄の食の魅力体験支援事業を創設しております。
当該事業では、調理体験室や多目的室を活用し、中心商店街のにぎわいの創出に寄与する体験型イベント等の創出を目的に実施しており、3件の事業を採択したところでございます。
先月18日と19日には、当該事業で採択された事業者が公設市場内の精肉店で購入した県産豚肉を調理し食するイベントが開催されたところでございます。
今年3月のオープンから11月末までの調理体験室利用実績は20件となっており、12月の予約は13件となっております。
主な利用としては、県外からの参加者による調理体験ツアーや旅行会社による修学旅行生向けの沖縄料理体験、マルシェや親子料理教室などとなっております。
今後、壺屋焼物博物館や那覇市伝統工芸館などとの連携による伝統工芸品の活用についても模索してまいりたいと考えております。
最後に、外小間の整備状況については、現在、一部の外小間において従業員の確保が困難などの理由から休業している店舗がございます。休業店舗に対しては、早期の営業再開に向け調整してまいりたいと考えてございます。 ありがとうございます。
公設市場の沖縄の食の魅力の発信に関して、様々な取組がされているということが分かりました。調理体験室もいろんな形で活用していただいているというのは、とてもいいことだと思いました。外小間に関しては、やっぱり歩いている観光客からすると、今日市場が開いているのか閉まっているのか分からないという御意見をいただいたりしますので、ぜひ今日は営業中だよということがどこからでも分かるように工夫していただきたいと思います。
再質問です。食の魅力について、本市のホームページでの情報発信が少ないのではないかと思っております。沖縄の食材、食文化、市場に行けば実際買えるわけです。ただ教えてもらわないと調理法が分からない、馴染みが薄い食材もたくさんあるのではないかと思います。名前だけ聞いても姿が想像できないとか、そういったものを市場で見てもこれをどうしたらいいのか分からないということも結構あると思うんです。なので、もっとホームページでのこういった食に関する情報発信を強化していくべきではないでしょうか。見解を伺います。
第一牧志公設市場の再整備に伴い、ホームページをリニューアルし、市場事業者が店舗の情報を自由に発信・更新できるよう店舗紹介ページを設けているところでございます。去る9月26日には、市場事業者を対象にホームページ更新に関する講習会を実施したところではございますが、インターネット等を使うことに不慣れな事業者もいることから、個別支援も実施していきたいと考えております。
市場の魅力発信に向け、本市の情報だけでなく、各店舗の情報発信も活発になるよう取り組んでまいりたいと考えております。 お願いします。
私たちの当たり前が、観光客からすれば非日常だったりすることも多いですので、ぜひよろしくお願いします。
今日はマチグヮーというのは、那覇の守るべきものであるというところから、官民連携しながらの取組が必要な場所、条例、公園、公設市場などの公共施設の活用など行政に求められる役割も大きいことを確認してまいりました。
マチグヮーの文化を守るということについて、ここで改めて市長の見解を伺いたいと思います。
マチグヮーの文化、那覇の中心商店街の魅力の1つに古きよきマチグヮーと言いますか、それと国際通りの市街地が調和の取れた形であるというのが大きな魅力かなと思っています。
その中で公設市場を整備するときにも、やはり古き良き時代の匂いがすると言いますか、そういうものを意識して造ったんです。そこには食イコール文化というものがあります。それがしっかり観光客や当然、我々地元も含めて意識ができるようなものを守っていくというというものをしっかりやりたいと思っています。例えば相対売りもそうですし、シーブン(おまけ)文化もそうです。そういうものもしっかりやりたい。
沖縄ならではという意味では、一品一品とか、1つの食材に歴史があると思うんです。この部分の発信がまだ弱いのかなと思っていて、その発信の仕掛けもいろいろなツールがあります。座っていて暇で目につくとか、そういうところもしっかり工夫をしながら、全員で発信ができるようなものにしていきたいと思っております。 ありがとうございます。
議会で質問するとなると、なかなか課題の部分が多くなってくるわけですけれども、この良さの発信もぜひ積極的に進めていただきたいと思います。そしてマチグヮーのイメージを向上して、買い物に行く場所、家族で行ってもみんなが楽しめる場所、そういったところの文化の継承であったり新しいイメージをつくっていくことにもつながっていくのではないかと思いますので、よろしくお願いします。
最後、学校教育について。
那覇市が全小中学校に配置している教育相談事業の支援員の働き方の改善が求められております。
コロナ禍で不登校の生徒が増え、教育相談員室の重要性が高まる中、週4日、1日4時間の勤務では対応が難しくなっております。教育相談室をしっかり整備し、子供たちが学校に行けるようになるまでの間、安心して通えるようにしなければなりません。不登校傾向にある生徒のケアを手厚くすることは、引いては学級担任を始めとした教職員の負担軽減にもつながります。現状と課題について以下伺います。
(1)各学校の教育相談室の有無と空調など学習環境の整備の現状を伺います。
小中学校全53校に相談室を設置しております。
教育相談につきましては、学校側の運用により相談室や余裕教室などを利用している現状があります。空調設備などの設置、不具合等につきましては、学校側からの要請により施設課と調整を行い、緊急を要するものについては随時、対応してまいります。 図面台帳上は全部あるというところで、本当に確認できているのかというのはちょっと気にはなりますけれども、空調などの環境整備に関して要請があれば応えるということでありましたので、よろしくお願いします。夏にエアコンがないというところがあるとかなり厳しいですので、要望があれば早期に対応をお願いしたいと思います。
(2)支援員の勤務を週4日、1日4時間から週5日、1日8時間にすべきであります。見解を伺います。
お答えいたします。
平成12年度より学校の相談体制を支援するため、教育相談支援事業を実施し、教育相談支援員を配置しております。不登校または不登校傾向のある児童生徒に登校を促すことや、話し相手になるなど、登校支援や教室に入る手助け等を行っております。
当初、小学校17校に週2日から3日の勤務としてスタートしておりましたが、現在は全小中学校に週4日、4時間勤務に拡充しております。
議員御提案の勤務時間の延長につきましは、過去に試験的に導入した経緯がございますが、不登校の直接的な改善にはつながらなかったため、現在の勤務体制となっております。
教育相談支援員の効果的な配置の在り方については、引き続き研究してまいります。 これまでにも試した結果、現状になっているという答弁でありましたけれども、支援員さんは生徒にきめ細やかな関わりをしておりまして、現状でも無理をして対応している状況なんです。登校支援をして給食まで寄り添うと、午後になるとか担任の先生と話しをしようと思ったらどうしても生徒が帰ったあととか、担任の先生も忙しいのでそこも午後になってしまうということで、拡充しないといけないのではないかと思います。
最後に教育長、まとめての再質問になりますが、環境整備をしかり、支援員の勤務体系の見直ししかり、学びの保障と子供が安心して過ごせる環境をつくっていく取組を進めていくべきではないでしょうか。見解を伺います。
お答えいたします。
不登校児童生徒の学びの保障を目的とした県の委託事業である校内自立支援教室を、3つの小中学校に設置しております。次年度につきましては、校内自立支援教室の拡充に向けて、県と調整しております。引き続き学びの保障を確保するため取り組んでまいります。