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令和4年6月定例会 代表質問

質問内容

1 市長の政治姿勢について

2 沖縄の食と魅力の発信拠点について

3 協働によるまちづくりについて

動画はこちらよりご覧ください。

[ 令和 04年(2022年) 6月定例会-06月08日-03号 ]

中村圭介
   グスーヨー チューウガナビラ(皆さん、こんにちは)。無所属の会、中村圭介です。会派を代表して質問いたします。  1点目は、市長の政治姿勢についてからお伺いしたいと思っております。  城間市長の就任から8年、その間、私も議会質問をはじめとして様々な機会にマチグヮーについて意見を申し上げてまいりました。那覇の特色であり、財産であるマチグヮーのよさとは何だろうか。そしてそれをどうすれば残していけるのか。そしてこれまでマチグヮーで商売をされてきた方々によって、マチグヮーがつくられてきたわけですから、まずはこの先も商売を続けていきたいと思っていただけるような環境を維持していくことが重要だというふうに申し上げました。そしてそのためにもマチグヮーの皆様の御意見に耳を傾けて、対話を重ねていくことが大事であって、再整備等によって、景観や事業者の顔ぶれが一新されてしまって、まちの連続性が途切れるというようなことがあってはいけない、それは避けてほしいと。誰とまちづくりをしていきたいのかをしっかり考えてほしいという趣旨で、幾度となく課題等を指摘して現場の声を届けてきたつもりであります。  行政の計画と、私の考えがいつも一致していたというわけではありませんけれども、それでも市長からはマチグヮーに対する愛着、愛情について語られておりましたことは感じておりましたし、こちらの思いも一定程度は受け止めていただいたと考えております。そうした総括の意味でも、改めて市長の考えをお聞きしたいと思っております。  1.市長の政治姿勢について。  マチグヮーでは、市長就任から8年の間にも第一牧志公設市場の再整備、アーケードの問題や公設市場衣料部雑貨部の閉場、コロナ禍での治安の急速な悪化など様々な変化と課題がありました。マチグヮーに愛着を持つ市長として、後世に残したいマチグヮーの姿について市長の見解を伺います。  2.沖縄の食と魅力の発信拠点について。  第一牧志公設市場の建て替え工事が進み、来年の春頃を目標としたリニューアルオープンが迫ってきております。しっかりと建設を進めると同時に、再整備基本方針で示した市場の将来像をしっかりと実現していかなければなりません。また、本事業は沖縄振興特定事業推進費を活用しての沖縄の食の魅力発信拠点整備事業であり、求められる意義は旧来の市場の建て替えにとどまりません。以下伺います。  (1)基本方針1として「沖縄食文化を継承・発展する市場づくり・マチグヮーへ多くの人を誘引し、マチグヮーの商環境やにぎわい創出をけん引する那覇の大市場(うふまち)として、多様な食品等を扱い沖縄食文化の継承・発展を図っていく市民・県民に愛される市場を目指す」とあります。そのための施策を伺います。  (2)基本方針2として「観光地としての魅力向上に寄与する市場づくり・マチグヮーの観光拠点施設として、今後も多くの観光客を誘客するために、市場機能と連携したイベントや情報発信等が可能となる機能導入を図り、今後も増加が期待される国内・海外の観光客に愛される市場を目指す」とあります。そのための施策を伺います。  3.協働によるまちづくりについて。  仮設の第一牧志公設市場が元の場所に戻ることを見越して、跡地利用についても煮詰めていかなければならない時期に来ております。中心市街地にあり、要望が多く寄せられるこの場所はにぎわい広場として整備されたときのように、地域住民や周辺事業者とも協議しながら活用を考えるべきだと考えております。現在の計画の進捗と今後の予定を伺います。  残りの時間は質問席より行います。
城間幹子 市長
    中村圭介議員の代表質問1.市長の政治姿勢についてお答えいたします。  本市の中心市街地、マチグヮーは、国際通りを中心に中小小売店舗などの商業施設や、なはーと等の文化・教育施設などが集積しており、歴史的・文化的な魅力にあふれる地域として、観光客を含めた多くの人々を引きつけております。まさに本市及び沖縄県の顔と言える地域であると考えております。その一方で、老朽化した建物や狭隘道路が多く、人口の減少や少子高齢化、地元客の中心商店街離れ等の課題があるほか、近年ではコロナ禍での治安悪化等の懸念を抱えている地域でもあります。それぞれの課題等は複雑に絡み合っており、一朝一夕に解決はできませんが、本市としては、那覇市中心市街地の活性化に関する基本計画に基づき、総合的に取り組んでいるところでございます。  私も幼い頃から、市民の台所、あるいは市場としてマチグヮーに親しんでまいりました。時代とともに変化する町並みがある中で、相対売りやシーブン(おまけ)といった人とのつながりが変わらずに残っていることに親しみと誇りを感じております。マチグヮーの活性化については、本市だけではなく本県の振興発展からも重要なテーマであり、経済を二丁目一番地に置く私の政策の最重要課題の一つでございます。そのため、第一牧志公設市場の再整備等に鋭意取り組んできたところであり、供用開始を楽しみにしているところでございます。  マチグヮーに人が暮らし、人が集まることで、人と人がつながり、県都にふさわしい活力あるまちになることは、市民の願いでもあると認識いたしております。地域の方々の御意見等を伺いながら、引き続き全庁的に取り組んでまいりたいと考えております。
末吉正幸 経済観光部長
    代表質問の2と3に順次お答えいたします。まず2の(1)、(2)について順次お答えいたします。  まず(1)についてですが、再整備を進めております第一牧志公設市場は、旧来の市場の建て替えにとどまらず、沖縄の食の魅力や食を中心としたまち歩き拠点施設として整備しております。中心市街地のにぎわいの創出及び回遊性の向上が期待できるとともに、本市、ひいては沖縄県への観光振興にも大きく寄与できるものと考えております。  那覇市第一牧志公設市場再整備事業基本計画に掲げる再整備の基本方針1「沖縄食文化を継承・発展する市場づくり」といたしましては、市場の特徴である相対売りを可能とする人材である、市場事業者の伝統の継承を図ることとを方策としております。また、新たに整備を予定している調理体験室や多目的室を活用して、沖縄の伝統的料理や、家庭料理に親しみ、その歴史的・文化的な背景を学び理解を深める機会の創出や、食に関連したパネル展を開催するなどの取り組みを想定しております。ほかにも調理体験室で扱う食材を、市場を含めたマチグヮーで調達できるよう、市場事業者や商店街との意見交換を行い、地域資源を活用した事業の展開を目指しております。  次に、基本方針2「観光地としての魅力向上に寄与する市場づくり」の施策についてお答えいたします。  公設市場の魅力の一つとなっており、観光客にも人気の高い、1階で購入した新鮮な食材を2階の食堂で調理をお願いし、その場で食することができるいわゆる持ち上げシステムについては、新市場でも引き続き実施できるよう施設整備を行っております。また、沖縄の食文化への魅力を感じていただくために、デジタルサイネージを活用した本市を含めた沖縄県全域の食の魅力の情報発信を行うとともに、市場周辺の商店街や本市観光協会などと連携した、中心市街地周遊イベントなどの取り組みを想定しております。  本市としましては、新たに生まれ変わる公設市場を活用した様々なソフト事業の展開により、国内・海外の観光客に愛される市場を目指してまいりたいと考えております。  続きまして、3番目、協働によるまちづくりについてお答えいたします。  第一牧志公設市場仮設市場の跡地利用につきましては、庁内検討組織である那覇市中心市街地活性化推進本部及びその下の幹事会等において、利活用案について様々な意見を集約し、検討を行っているところでございます。中心商店街につきましては、活性化という基本的な課題のほか、中・長期的には密集市街地の解消等に向けた取組など都市計画上の課題を抱えております。  本市としましては、後利用については、そのような課題を踏まえつつ、地域の意向も参考に検討を進めていきたいと考えており、議員の御質問にございました地域住民や周辺事業者等との協議につきましては、準備が整い次第、関係者と調整し、実施してまいりたいと考えております。
中村圭介
   市長、部長、御答弁ありがとうございました。  市長からは、特に相対売りとかシーブンとか、そういった心が通うような商売の状況、光景に親しみと誇りを感じるというような発言があったかと思います。私としては、特に城間市長にアーケードの設置の補助について、これはかなり思い切った判断をしていただいたなというふうに思っております。感謝しております。ありがとうございました。できれば、ここまで進めてきた第一牧志公設市場の完成とリニューアル後の再出発をぜひ見届けていただきたかったんですけれども、工期が延長してしまったというところもあって、難しくなってしまったということなんですが、ぜひ残りの任期も後世に残したいマチグヮーを残せるように力を尽くしていただきたいと思います。そしてまた市長の思いをしっかりと職員に伝えていっていただきたいと思います。  2点目の、沖縄の食と魅力の発信拠点についてこちらは再質問をしていきたいと思うんですが、今答弁の中で、あまり具体的な取組、何をするというのが出てきていなかったのかなと不十分だなというふうに感じております。沖縄の食文化、伝統的な料理ですとか、琉球料理の継承・発展についても担うべき役割がやはり新たに加わってきていると思います。そういう食材がそろうようにしっかり準備をしていただきたいと思うんですけれども、現状をお伺いすると、今、島豆腐を扱うお店が市場のほうにないというところもありますので、事業者とも協議をして、どういう市場にしたいのか、どういう食材がそろう市場にしたいのか。ちょっと細かいところまで具体的に共有すべきではないでしょうか。また事業者がどんどん入れ替わっていくと思うんです、今後も。そうなったときにでもやはり基本方針で掲げた市場を目指すために、ある程度文字にして共有しておくということも必要だと考えております。こうした市場事業者の皆様との新しい市場のオープン後に向けた話合いというものもぜひ早急に進めていただきたいと思います。  再質問なんですが、仮設市場、今、開いている市場のオープンのときを思い出していただきたいんですけれども、初日すごい人が来て2階の食堂のエアコンが全く効かないという状況があったことがあるかと思います。やはり動かしてみないと分からないというところがあると思うので、新しい市場もぜひプレオープンみたいな形で、いろんな実験も必要じゃないかと思うんですけれども、その計画は今どうなっていますか。
末吉正幸 経済観光部長
    御質問にございましたプレオープン的な部分については、現在は想定していないところです。ただ事前に各事業者のほうが移転しながら、最終的に本オープンになる前については、電気系統の確認などその辺がございますので、内容的にはそういう事業者を一旦動かすような仕組みも検討していきたいと考えております。
中村圭介
   一度開けて閉めるとなるとかなり難しいと思いますので、少しずつ負荷をかけていって試していくような期間というのも必要ではないかなと思っております。よろしくお願いします。  2点目、(2)のところの各施設と連携というところで、マチグヮー案内所ゆっくるとの連携の話というのが、今、聞こえてこなかったと思うんですけれども、ゆっくるとの連携についてどのように考えているのかお聞かせください。
末吉正幸 経済観光部長
    次年度につきましても、ゆっくるがまちなかのほうにあるという状況です。今回の再整備につきましては、回遊性の向上というものも大きな目的となっております。ゆっくるのほうに訪ねていろいろ相談に来た観光客について、ゆっくるのほうからこういう公設市場の魅力を紹介する。それによって回遊性が増すと、そういった連携も基本的には考えているところです。現状でやっていることをそのまま継続してやっていきたいと考えております。
中村圭介
   新しい市場の3階にいろんなことに使える多目的なスペースができるとは思うんですけれども、そこに誰かが常駐しているというわけではないと思うんです。そこに案内して来る人であったり、そこで何かしたいよという人たちの入り口になるところが必要になると思うんです。そういう意味ではマチグヮー案内所ゆっくるが果たせる役割というのは、那覇市が直営でやっていますので、そういった意味では可能性があるのではないかと思っております。そして市場がオープンした後に、いろんなニーズに応えるというのが、どの程度できるのかなというのは、オープンする前でも様々検討できることがあると思うんです。こうしたニーズ調査ですとか、プレイベント的に大がかりなキッチンは必要ないかもしれないけれども、一組、二組できる範囲でやってみようよというようなプレイベント、小さく試していくというようなことを積み重ねていってオープンを迎えるというところで、スムーズな連携とか誘客につなげられるんじゃないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。
末吉正幸 経済観光部長
    今、議員の御提言については貴重な考え方が含まれていると思っております。  私どもも円滑なオープンに向けて、やっぱり準備的な作業は必要だと思っておりますので、今言った御提言含めて、円滑に本オープンが市民の皆様に喜んでいただけるように、準備を進めていきたいと考えております。
中村圭介
   ぜひ検討していただきたいと思うんですけれども、加えて言うと、ゆっくるが新しい役割を担うとなった場合にはやはり事業規模に合わせた人員確保であったりとか、スタッフに求められる技能なども変わってくるところあるかと思いますので、早めに煮詰めて公設市場のオープンを迎えられるようにしていただきたいと思います。  3点目の協働によるまちづくりについてでありますけれども、確認なんですが、仮設市場の跡地については、事務局がなはまち振興課が担当かというふうになるかと思うんですが、なはまち振興課が担当して、今後検討を主体的に進めていくというような理解でよろしいですか。
末吉正幸 経済観光部長
    先ほど答弁申し上げました、那覇市中心市街地活性化推進本部、事務局のほうがなはまち振興課となっております。基本的に関係する様々な部局が関係しております。その方々を中心的に取りまとめているのが経済観光部ということで、その意見を集約している機関をそういうところで、全庁的に検討しているというところでございます。
中村圭介
   全庁横断的な組織って事務局を担うところがすごく重要で、そこがどういう議題を提案できるかというところにかかっていると思いますので、ぜひ積極的に動いていただきたいと思います。  あと、他部署と協働してこの跡地について考えていただきたいというところで、公園が足りない地域でもありますし、希望ヶ丘公園も老朽化しているけれども、まだ整備途中でこれ以上手がつけられないという状況だったりもしますし、牧志南公園もまだ整備が進んでおりません。  そしてまた、防災上も広場があるかないかで大分違ってくると思いますので、そういった意味ではいろいろなところとも連携しながら進めていただきたいと思います。  そして、地域住民や事業者から意見を聞く場をつくるということでもありましたけれども、決定してからこういうふうになりますということの報告ではやはり遅いと思うんですよね。夢を語れるような段階で話合いをしていただきたいというふうに思っております。  私も以前、賑わい広場だったときにはあそこでイベントをやったりとかしたこともあります。まちの賑わっている中からぽっと広場があって、そこに空が見えるという状況はやっぱりなごむんですね。そういったこともすごく必要じゃないかなと個人的には思っておりますので、ぜひいろいろな意見を聞いて進めていただきたいと思います。  時代の流れの中でまちの姿はどんどん変わっていくとは思いますけれども、そこで行政が果たす役割がとても大きいものがあると思っております。交通政策とか観光政策、都市の再開発等、いろいろな要素が影響し合って今の姿があるわけですけれども、その先どういう姿を目指すのか、市長の思いが職員にもしっかり響いていくことを願うとともに、私も一緒にまちづくりを頑張ってまいります。  以上、代表質問を終わります。ありがとうございました。

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