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9月定例会予算決算常任委員会

今日は9月定例会の予算決算常任委員会でした。

予算決算に関する委員会ですから、 予算に関して4つの分科会で審議した 内容を報告し、その後委員会での採決 を行います。

予算審議について全会一致で可決される 場合もありますが、今回は 『平成29年度一般会計補正予算(第2号)』 という議案について、修正案が提出されました。

可決か否決かの2者択一での判断ではなく、 予算の一部を予備費に回した修正案が 自民党の奥間亮議員となはの翼f協働の 上里ただし議員から提出されました。

新文化芸術発信拠点施設整備事業 (新市民会館の建設事業)について 本体工事に伴う周辺道路の工事が 予定されており、道路拡幅のための 用地の鑑定業務が行われております。

27年に鑑定し価格について提示した わけですが、先日、用地の使途を規定 する用途地域の変更があり、久茂地 小学校跡地周辺は第一種居住地域から 商業地域へと変更になりました。

それに伴い、再度鑑定を入れるという ことで補正予算が計上されているという 内容です。 この事業を認める立場が「原案賛成」 認めずに予備費に回す立場が「修正案賛成」 という構図です。

修正案が提出され、その賛否が問われました。 結論として修正案が可決されました。

賛成21(自民7 那覇の翼3 公明5  維新・無所属2 無所属の会2 無所属2) 

対 

反対16(ニライ9 共産7)

退席1

(翁長議長は委員会に所属せず、 喜舎場議員は委員長であるため採決には 参加していません。)

無所属の会としては 市民協働で進めていくことの徹底を 求める形で、修正案に賛成しました。 以下、私の討論メモ ただ今議題となっております議案第69号  平成29年度那覇市一般会計補正予算 (第2号)に対する修正案に、賛成の 立場から討論を行います。

本事業は、当初予算で賛成しており、 事業そのものの必要性については認めて いるところでありますが、今回補正と なっている内容について、容認できな いため、修正すべきであると考えております。  本事業は、新文化芸術発信拠点施設 整備事業であり、那覇市の新たな文化 の殿堂を整備する事業であります。

その建設予定地となっている久茂地 地域では、久茂地小学校の統廃合に至る プロセスの問題により、市民会館につい て地域住民と市の話し合いができない 状態にまで至ってしまいました。 そして市長公約による建設地案の選定と、 それを追認した形となった、市民意見を 十分に反映したとは言えない新文化芸術 発信拠点施設の建設場所決定のプロセス。

そうした経緯については、市民協働によ るまちづくりに徹して、市民に歓迎され るものにしなければならないと考えてきました。

平成25年、私は市民のひとりとして 市政を見ていた立場から、市民の代表 として議会の一員となりましたが、議 論はすでに、統廃合後の那覇小学校の 開校に向けたものとなっており、また、 市民会館については場所を決めた後の 調査をするという段階に移っていました。

それならせめて、市民協働で、一緒に 文化の殿堂を造り上げる。それが地域 のまちづくりの核を担ってきた小学校 を喪失した地域に対して、できること なのではないかと考えました。

しかし、現実には、市民会館について は地域住民は口を閉ざし、話し合いに 応じられる状態ではないほど疲弊し、 市に対して不信感を強めていました。 それでも計画は進む。

先ほど述べた地域への思いに加え、 市と地域の核となる文化施設の建設が、 話し合いがないままに進むことは、 市民の理解を得られないどころか、 協働によるまちづくりを根底から覆し かねない事態であると考えました。

そこで、前向きにとは言わないまでも、 那覇市が何を考えているのかを共有する 必要がありますし、地域をはじめとした 市民で広く議論をする、顔の見える関係 で議論を重ねていくべきであるという、 その思いから、地域円卓会議を開催しました。

会議を通して当事者と情報共有を図ること、 対話を重ねていくことについてなどを提案 させていただきました。 その点はこれまでに議会でも指摘してまいりました。

地域の皆様との丁寧なやり取りをしない ままに、この事業を進めることは、 協働によるまちづくりの観点からも、 この先に大きな禍根を残します。

そのことは再三議会でも指摘されて いるわけですから、当局もわかって いるはずです。それでも今回、 市民に寄り添う十分な協議がない ままに、事業が進められようとしています。 

市民会館本体ではないとはいえ、 関連する道路の拡幅についても、 当然協働で進められるべきです。 市民にしっかり情報を提供して、 信頼関係ができたうえで進めて いかなければなりません。

「話をすれば全ての人が納得するという のは理想だが、難しい」ということは 承知しておりますが、多くの方に納得 いただくためにできることを全てやったのか? 先ほど「合意できたところから進めていく」 という答弁からもわかるように 今回の用地取得に関する経緯はそうは思えません。 新文化芸術発信拠点施設をどんな施設 にするのか?についてはワークショップを しましたが、周辺道路の計画についても 鑑定調査に関する情報をしっかり出して、 その際の市民にとってのリスクはどんな ことがあるのか?などしっかり共有して、 心配する声に対して真摯に応える姿勢が求められます。

以上、当局に対して大いに反省を促すと ともに、早急に協働によるまちづくりの 理念に基づいた事業の進め方へ改めるよう 求めるため、修正案に賛成いたします。 議員各位のご賛同をよろしくお願い申し上げます。

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中村圭介対話の時間vol.85 犬猫殺処分ゼロを目指す那覇市議会議員連盟の改選後の臨時総会について