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教育福祉常任委員会視察4日目 東京都大田区(オオタ・グローバル・コミュニケーション)

那覇市教育福祉常任委員会の視察4日目は東京都大田区の「OGC(オオタ・グローバル・コミュニケーション)」を視察しました。この取り組みは、児童の英語力向上と国際的な視野の育成を目的としたもので、ALTの教員とデジタルコンテンツを活用した取組みで、様々なルーツを持つ児童が多い大森東小学校で進められています。

学校内に設置された「海外体験ルーム」では最新のVR技術「360Media」を活用し、教室の壁三面のスクリーンに映像を投影することで、児童たちは仮想的に海外の街並みや施設を体験できます。この没入型の学習環境により、英語での買い物や道案内など、実生活に即したシミュレーションできるようになっているそうです。もちろん専用にソフトを制作しており、児童に体験してもらいたい中身を吟味しているそうです。 授業の様子も見せていただきましたが、生徒が活発に発言していて、とても楽しそうだったのが印象的です。英語への「照れ」を感じさせない雰囲気がいいですね。また、この英語の学習だけではなく、廊下にも多様な文化を知るきっかけとなるような国旗や文化の紹介など、多文化共生の素地が強く意識されていたことも印象的でした。OGCの背景には、こうした日々の積み重ねがあるのでしょうね。

ICT技術を活用した実践的な学びの可能性を感じましたし、没入型の体験で、子どもたちの学習意欲や主体性を引き出す効果が期待できそうだと感じました。しかし53の小中学校があることを考えると、費用の面でまだ先進事例の実践を重ねて、低廉化されるのを待つ必要がありそうです。また教員の育成も課題となりそうです。那覇市ではGIGAスクール構想にともない学習にタブレットを導入していますが、まだまだ活用の途上にあります。各学校の地域特性も少しずつ違いますが、地道な多文化共生に向けた取組みとICT活用の先にOGCのような個性的な取組みが展開できるのではないかと思いました。那覇らしいコンテンツの制作もできたら面白そうではありますよね。

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教育福祉常任委員会視察3日目 福島県福島市(こむこむ館)
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