教育福祉常任委員会視察3日目は福島県福島市にある子どもの夢を育む施設「こむこむ館」を視察しました。 この施設は、児童文化センター(プラネタリウムと科学館)の老朽化による今後の議論のなかで市民意見を参考に2007年に開設されたそうです。建設費は約76億4千万円(土地代が約23億)で4階建ての公共施設です。児童図書館、プラネタリウム、多目的ホール、学習室、ITルームなどが備えられ、市民の多様なニーズに応える柔軟な運営が特徴です。令和元年からは指定管理者制度により運営されています。
こむこむ館の特徴は、文化イベント、学習会、地域団体の会合など、多岐にわたる用途に対応可能で、民間企業や市民がつながる柔軟な施設管理が実現されていることです。また、ICTの活用も積極的に行われており、オンラインでの施設予約システムや最新のデジタルコンテンツを導入して「こむこむに行こう」と市民が思えるような取組をたくさんされていました。ITルームはデジタルコンテンツ制作のためのラボのように3Dプリンタも備えており、時代のニーズに応える工夫がされている印象でした。
大きな魅力としてプラネタリウムがあり、地域の子どもから大人まで楽しめる学習と娯楽の場として集客の柱のひとつになっているようでしたが、実際に施設を見ると、そのほかのコンテンツの導入による創意工夫で人が集まる施設になっていると感じました。近年導入したというデジタルコンテンツは人気で、補助事業の組み合わせ方なども上手くされていますね。
視察を通じて、こむこむ館の取り組みは指定管理者制度の長所を最大限活かして絶えず工夫を続ける施設であると感じました。那覇市にも中心市街地の中にプラネタリウムを保有する牧志ほしぞら公民館がありますので、地元企業との協働によるイベント開催や、デジタル関連コンテンツ強化など参考にできそうだと感じました。