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音楽劇「フェンスに吹く風」観てきました。

2月2日(日) 那覇市民会館の大ホールでの開催でした。 お客さんは演じる古蔵中の生徒さんの世代からその 親御さん、ご祖父母の世代まで、多くの方が訪れていました。

演じる中学生は舞台班と音楽班に分かれており、 それぞれの持ち場をしっかりとこなしつつ、一つの舞台を作り上げていました。 まぁ演劇については無知ですから、自分の中学校の時と照らして 「そうとう練習を重ねてきたんだな」という感想しかないんですけどね。

全体通して感じたことを書いておきます。

基地に対して 「深く考えたことがない」中学生 「考えてもどうにもならない」と思っている中学生 「若者が無関心だから変わらないんだと」と憤っている中学生 「それぞれの気持ちはわかるけど、まぁ難しい問題だ」と静観している担任の先生 「現在恩恵を受けている事実を軽視しないでほしい」若者 「複雑な気持ちを知ってほしい」若者 「復帰を強く望んだ」高齢者

などいろんな立場をそれぞれが担い、観客はそれぞれ感情移入する。 ゆえに、憤る場面もそれぞれだったのではないかと思います。

役者の台詞は先鋭化されているからザラッとした後味の悪さが残る。 そういう混沌の場面を90分。観るほうもなかなか精神力がいります。

正直、これを中学生が演じるのか、という気持ちになりましたが 中学生だからこそ、こういう疑似体験が必要なのかもしれないとも 思いました。

若者の無関心を指摘することを通して、 大人の責任について厳しく自問させる素晴らしい舞台でした。

そういうことを考えないで見たら、観終わったあとどんな顔したら いいかわからない舞台なのかもしれないと思うと、 本当に「思い切った」舞台だなと思いました。

また、演出上仕方ないことだとは思いますが、視点として 無関心でいるのか、声を上げるのか、の「声の上げ方」 が現在議論が分かれていることについても触れられると もっとよかったと思いました。

演じた古蔵中学校の生徒の皆様、支えてくださった関係者の皆様 本当にお疲れ様でした。 有意義な時間を過ごせました。ありがとうございます!

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