一般質問と議案に対する質疑が行われ その後、議長に対する不信任決議が提案され、 賛成多数で可決されました。(賛成18 反対14 退席1) その後、予算決算容認委員会が開かれました。
提案議員からの議長の不信任の理由は 公正公平な議会運営や議会改革が進まないと判断したため、とのこと。
理由についてはその後詳細にいくつか理由を 挙げていましたが、その一つに、 議会改革の結果ようやく始まった 「議会だより編集委員会」を休止させた ことがあげられていました。
私は議会だより編集委員副委員長 として編集に関わっておりますので、 議長の諮問機関的な委員会である とは言え各会派の代表者会議の 結論を待つことなく「休止」を決定 したのは納得できないことでした。
(諮問機関とは、行政官庁の諮問 に応じて意見を述べる機関。その 意見には法的な拘束力はないが, できるだけ尊重すべきものとされる。)
内情を説明すると 編集委員会は各会派から代表者 を出して、そのメンバーで編集作業 に当たります。 議会で起きていることを伝えるため にも「読みたくなる議会だより」をつ くっていかなければならないだろう、 という議論から、編集委員が中学校 へお邪魔して議会だよりを読みなが ら意見交換をする「飛び出せ編集委 員会」といった新企画や議会用語解 説を盛り込むなど、足並みをそろえ ながら少しずつ変革させていきました。
議会だよりには議員の質問に合わ せた写真を掲載するスペースがある のですがその写真について「政党や 国会議員など別の政治家の宣伝の ような写真はやめるべきではないか?」 という意見が呈され、編集委員会内 で議論して、自粛するべきであろう という結論を委員会の意見として 議長に提出しました。
しかし、そもそもルールがないこと なので「お願い」するしかありません。 対象となった3人に相談した結果 「全員が差し替えするなら変えてもよい」 ということで差し替えの準備を進めました。
しかし、そのうちの1人に対して議長が 「写真は差し替えなくてもよい」と判断 したという報告があり全員の差し替え はできなくなりました。
編集委員会はあくまでも議長の諮問 機関的な委員会なのだから 議長が決めたのなら仕方がない。 とはいえ、もう少し議長は編集委員会 の意見に耳を傾けても良いのではと 思うわけです。各会派が代表者を出して 議論してるんですから。
その後、各派代表者会議で議会だよりの 写真の件が取りざたされ、編集委員会 の存続についての議論に拡大したようで 「各会派の意見が一致しないため」結論 は出せないので「休止」と判断したそうです。
編集委員会で話し合うこともなく 各派代表者会議で話をまとめることもなく 休止ですか。 議長は「休止であって、議論をすることは 止めない」とおっしゃっておりました。 いろんな意見があるなかで調整をする ために編集委員会があるわけですから 休止ではなく積極的に議論する方向に 持っていってほしかったです。
一例として挙がっていたので書きましたが そのような調整の矢面に立つべき場面で 問題を先送りしてしまうことで、この1年半 議会改革は停滞または後退してしまった のではないでしょうか。
そのような中での不信任案でしたので 私も賛成しました。
反対討論の中で「このタイミングでの不信任 はオール沖縄の県民大会を狙っての政治的 な動きである」との意見がありました。
そう取られることは理解できますが、この1年 半、同様に議会内でのゴタゴタを外に知られ ないようにする過剰な配慮が、議会改革の 停滞を生んでいたと考えます。 那覇市の議会としてしっかり機能することが 優先事項です。
議会改革を止めては議会と市民がもっと 遠くなります。どうすればもっと興味を持って いただけるか。議員個人としてではなく、 議会として努力することが必要です。
なお、今回の不信任決議には法的な 拘束力はありませんので、議長がどの ように判断されるのかは未定です。