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那覇の新市民会館について地域円卓会議開催しました!

円卓のそとにも40人ほどの方にご参加いただき、活発な議論が交わされました。

■開催日時 2015年7月31日(金)18:30-21:00(開場18:10~) ■会  場 Studio紀々 〒900-0015 沖縄県那覇市久茂地2-12-24-3F ※電波堂ビル隣 ■着席メンバー ・中村圭介 氏(那覇市議会議員) 論点提供者 ・金城聡 氏(那覇市市民文化部文化振興課) ・石坂 彰啓 氏(国際通り県庁駅前商店街・沖縄ツーリスト OTS カンパニー執行役員) ・仲根建作氏(久茂地地域住民) ・清水肇 氏 (琉球大学工学部環境建設工学科 教授) ・粟国智光氏(那覇市第一牧志公設市場組合 組合長、那覇市中心商店街連合会 副会長) 司会進行:平良 斗星(タイフーンfm 社長) 記録者:宮道 喜一(NPO法人まちなか研究所わくわく)

詳しいことは後日、報告のペーパーを作成する予定ですが 全体の流れと感想を記しておきます。

今回は「1600人を収容する市民会館が久茂地小学校跡地にできたときこの地域はどうなるか」 をテーマに会議を進めました。

このテーマの設定から難しく、現市民会館の話や 現在の校舎の利活用の話など気になる点は 多々ありますが、現在進められている事業について 情報を共有し、関心が高まらないまま進んでいくことを 避けるために、過去の経緯から現在地、今後を 見通すという流れが作れるように、上記のテーマに しました。

行政が設定するワークショップや、業者に委託して 行うワークショップの形式では、今回の事例では 市民の参加が難しいという点も懸念されたため、 (強引な小学校の廃校と選挙公約での市民会館移転等の経緯等) 今回はあえて議員という立場で主催をし、 市民と行政が共に意見を出し合える場を作ることに しました。

それがどういう結果になるのか、私も正直予想できない まま始まったのですが、結果としては開催してよかったと 思っています。

仲根さんは地域住民の立場から、久茂地小の廃校に 至るまでの経緯と、この市民会館事業に向き合うことへの ためらいと不信感などの指摘がありました。

その後担当部署の金城さんから会館のイメージと 事業の進捗、今後の課題とスケジュールについて報告が ありました。

そして清水先生からは都市計画のあり方について 「市民会館という一つの施設をつくることに合わせて 都市計画を変更するというのは望ましくない」という意見。 マスタープランを書き換えるなどの手続きを踏めない のであれば、都市計画審議会へ伺いを立てることになるが それには住民との合意形成は不可欠であるということなど 外見上の手続きだけではなく、人が住むまちをつくるという 内側の手続きを踏まえることが重要であるという指摘を していただきました。

公設市場の組合長であり、中心商店街連合会の副会長 でもある粟国さんからは、久茂地という地域の役割を どう位置づけるのか、市民会館を建てるという事業の まわりの影響をしっかり考慮するべきで、そのための ビジョンを持つ必要がある、という指摘をいただきました。

そして国際通り商店街連合会理事の石坂さんからは 観光客に偏ってしまった国際通りを立て直し、地元の人の 息遣いが感じられる通りにしていきたいことと、観光客の 方にアンケート調査をした結果から、地域の方と交流できる 文化施設の重要性について指摘をいただきました。

そのあとは会場のみなさまで小グループをつくり、 話の中で出てこなかった論点などを出し合いました。

その後、それまでの議論を受けてまとめに入ったのですが 道路の交通の問題や、施設周辺の整備の問題、 会館がオープンしてからの利活用の問題など 課題が多く見えながら、スケジュールが決まっている ことに対する不安が高まりました。 統合しながら、細かい部分をどうやって詰めていくのか。 その手法についても知恵を絞る必要があります。

現在は文化振興課が進めていますが、今後、都市計画や 観光課など様々な部署が、市民協働を取り入れながら 事業を進めていかなければいけません。

まとめとしては、今後の課題が見えた部分をどう整理しながら ワークショップをするのか。もちろん都市計画や市民文化部 だけで動くのではなく、連動しながら開催すること。 また、多様な立場の人が参加できる場をどう作れるかも 意識して進めていかなければいけません。

多様な立場から意見を出し合い、情報を一覧して共有する という会議の目的はある程度達成できたと思いますが、 今後の展開が果たして間に合うのか、注視しなければいけません。

基本設計の業者選定からが市民意見との本格的な調整の場に なるはずですので、第5次総計の中で車に頼らない公共施設の 考え方をしっかり盛り込めるかも合わせて注意しながら、 建設の過程、そして完成後の活用について納得度を高めていく必要があります。

お忙しい中ご参加いただきました着席者の皆様、参加者のみなさま 本当にありがとうございました。

議事録のまとめなどはこれからですので ひとまず取り急ぎのご報告はこの程度にさせていただきます。

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