これは渡辺直子さん著の「山崎亮とゆくコミュニティデザインの現場」という 本に事例として紹介されていた「すみだ食育goodネット」の取り組みが すごいと思い、是非話を聞いてみたいと視察受け入れをお願いしました。
墨田区福祉保健部保健衛生担当(墨田区保健所) 保健計画課の担当職員3名とすみだ食育goodネットの理事長や事務局の方4名で 説明してくださいました。 事業の取り組み報告を聞いてて涙が出たのは初めてです。
協働って那覇でもずいぶん力を入れているわけですが 「食育」というテーマの下に人が育ち、つながり、ひろがる その過程に感動しました。
さぁ、食育しましょう!じゃないんですよ。
食育について考えて動くリーダーを育成しましょう!から はじまるんです。
そして、その中からすみだ食育goodネットを立ち上げるわけですが その際にも、行政主導の事業は根付かないから民間主導での運営を目指す ことを確認してスタートしたとのこと。徐々に行政がサポートに回り、市民主導で運営しているわけです。
補助があるからやる、のではなく、自分たちの問題を解決するんだ! という当事者意識が成功の要因だと思います。
人を育てるところに焦点を当てるというのは中小企業振興でも同じでしたが やっぱり「時間をかける」ことができるというのがすごいですよ。 すぐに結果を求めると、成果が出る前に事業が終了になってしまうんですよ。
那覇の協働も、市民主体の協働を理解しネットワークや主体性を養うため 「集まるために集まる」ということが必要だと感じてきたのですが 今回の視察を通して「何のために集まっているのか、何を目指して動くのか」 という「テーマ型」の協働を進めるというかたちが必要だと感じました。
墨田の場合は「食育」がキーワードになり、健康、環境、地域商品開発、 市民活動支援異年齢交流など本当に幅広い取り組みが、それぞれで 活動している人の強みを活かす形で実施されているんです。 (取り組みについてはこちら)
自分の問題だ!と感じられるテーマが重要なんです。
那覇でも食育ってもっと推進しないといけないと思うのですが 平成26年の那覇でやる食育ってなんだ?っていうところから考える必要 があります。急に欧米型の食事禁止で手作りの沖縄料理で「ていねいな 暮らし」ができるわけもなく、現実的な目標として何を目指すのか、 そういった指標づくりから始めなければいけないでしょう。
食育の話になりましたが、大事なことは「協働」の形ですよ。
協働をしよう!というのではなく
○○のために協働をしよう!という形が見つけられなければ 参加できる人がなかなか見えてこないんです。
テーマ、つまり まちのどんな課題を解決するかを決める。 NPOならミッションと言うのですが、市民協働でも 何のために、というところをしっかり考える必要があります。 それらを支援する形でまちづくり協働推進課が機能するようになる ことが関わる人にとっても参加しやすいですよね。
協働は手法であって課題ではないということです。 事業の説明を受けているあたりから鼻水とくしゃみがすごくて 悪化する前に対処しようと視察終了後すぐに病院に行って 薬をもらってきました。
そんなこんなで今日はおまけもないので 薬が効いて少し楽になった様子です。 (東京の病院にお世話になったのは初めてでちょっとドキドキ) 先ほどから水をがぶ飲みしているので明日にはきっと大丈夫!
早いですがおやすみなさい。