今日は兵庫県宝塚市を訪問し、議会報告会についての説明を 市役所で聴かせていただき、その後実際に議会報告会を見学させて いただきました。お忙しいところ受け入れていただきありがとうございました。
宝塚市役所から見える街並み
平成23年6月定例会のあとから定例会毎に報告会を開催されて いるとのことで今回で13回目となるそうです。 那覇市議会との広報面での違いとしてはラジオ放送での告知や 事前の街頭でのチラシ配りなどがあげられます。 その背景には他の自治体と同じように、参加者の減少という課題があるとのことでした。
運営の形はABCと三つの班を編成して開催するということでしたので そこは那覇市議会と似ている点ですね。
宝塚市議会もやはり試行錯誤しながらの開催であり「これだ!」 という形を模索しているところだということでした。
議会の総意としての報告会を開催する難しさがまずあり、 それを乗り越えると、その実績を踏まえて次のステップへ。 多様な市民の代表として議場に集うメンバーですから それぞれの考え方や背景を尊重して、二人三脚のように 呼吸を合わせる必要があるわけです。 議会報告会の「目指すべき姿」を描くことに始まり その実現に向けて考えを共有できたときに変われるので、 理想をいきなり導入するのではなく、できる形で実施して みて納得した上で変えていくということです。
那覇市議会も目指すべき姿の模索に加えて そのビジョンの共有のために、これまでの振り返りをしっかり 言語化して互いに確認することが改革の速度を上げることに つながると思いました。
教えていただいたあとは恒例の?議場での記念撮影
19時からの議会報告会も見学させていただきました。 議会報告会開催直前の会場の様子です。
議会報告会は、委員会ごとに定例会での審議の概要を報告し、その後 市民からの質疑を受けるという流れで進行していきました。 報告資料は委員長報告を基に作成されているということで、かなり 情報量が多いしっかりとしたものでした。 資料が充実しているために、報告を短めにして質疑の時間を長くとるように しているとのことでした。
今回の視察で感じたことは、自治体ごとに報告会の形が本当に様々で、 そしてそれは当たり前で、議会報告会の限界を自分達で作っては いけないなということです。
常に考えること。 考えを文字にして議会として共有する努力を惜しまないこと。 形が変わることを恐れないこと。 議論が進まない時はそのどれかを疎かにしていないか確認する。
市民と議会の距離をもっと近づける。そこにゴールはないので カイゼンを重ねて、時には根本から見直していく。その連続です。 今回学んだことを那覇の市政に活かして、参加したくなる議会報告会 に近づけていきます。