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平成28年度12月定例会代表質問

質問内容

  1. マチグヮーにおける協働によるまちづくりについて
  2. 協働によるまちづくりについて

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グスーヨー チュー ウガナビラ(皆さん、こんにちは)。無所属の会、中村圭介でございます。

本日は会派を代表して質問いたします。

まず、マチグヮーにおける協働によるまちづくりについてであります。

昨日の糸数議員の質問、また本日の平良議員の質問の中でも触れられておりましたが、現在、再整備を進めている那覇市第一牧志公設市場の再整備に関連して、平和通りにあります牧志公設市場雑貨部、衣料部の空き小間の新規募集が停止されてしまった件について質問いたします。

(1)公設市場雑貨部、公設市場衣料部の新規小間使用者募集を市場の皆様との事前の協議なく打ち切った経緯についてお伺いします。

次に、(2)このことにより、牧志公設市場雑貨部組合や那覇市第一牧志公設市場組合、中心商店街連合会から抗議と提言の文書が市長宛てに提出されております。今後の対応をお伺いします。

次に、協働によるまちづくりには欠かせない情報の共有の点からの質問です。

(3)先の定例会で取り上げた第一牧志公設市場再整備事業説明会(平成28年9月7日開催)の結果が、ホームページ上でまだ公開されておりません。

説明の概要と、市民からの質問と、その回答について公表すべきであると考えますが、当局の見解をお伺いいたします。

以上、マチグヮーにおける協働によるまちづくりに関する質問でしたが、次は那覇市全体の協働によるまちづくりについて質問いたします。

協働によるまちづくりを推進するに当たり、まちづくり協働推進課の活躍が前面に出ておりますが、その他の部署も漏れなく協働をする必要がありますから、その横断的な議論が現在どのように行われているのか、確認いたします。

(1)那覇市協働のまちづくり推進部会幹事会の設立目的と今年度の活動実績、今後の方向性についてお伺いいたします。

(2)協働によるまちづくりの理解を徹底し、取り組みを推進するために、職員に対しての研修を増やすべきであると考えますが、市長の見解をお伺いいたします。

残りの時間は質問席より進めてまいります。

城間幹子 市長

中村圭介議員の代表質問の2.協働によるまちづくりについてのうち、私は(2)についてお答えをいたします。

私は、目指す市政運営を「平和・こども・未来『ひと つなぐ まち』」と表現しており、人と人、人と地域、地域と企業などをつなぐコミュニティの構築が協働によるまちづくりの礎になるものと思っております。

職員に対し普段からあらゆる機会を通して、目指す市政運営である「ひと つなぐ まち」というキャッチフレーズに込めた思いを伝えております。

その1つとして、平成27年4月に導入したクレドカードでは、目指す職員像の1つとして、協働により那覇市の魅力を高めることができる職員を掲げており、職員に対する協働の意識啓発を図っているところです。

また、協働によるまちづくりについての職員への研修につきましては、毎年行っております新規採用職員向けの研修に加え、今年度は、新任主査研修及び3年目研修へカリキュラムを追加するなど、協働によるまちづくりの一層の推進を図っております。

今後も、機会あるごとにその思いを伝え、協働によるまちづくりを強力に推進してまいりたいと考えております。

名嘉元裕 経済観光部長

中村圭介議員の代表質問の1番目、マチグヮーにおける協働によるまちづくりについて、順次お答えいたします。

まず初めに、牧志公設市場雑貨部及び衣料部における新規小間使用者の募集中止につきましては、現在、市では、第一牧志公設市場の建て替えに伴い、にぎわい広場への仮設店舗を整備する予定ですが、当該仮設店舗へ入居できなかった市場事業者の受け皿として、雑貨部及び衣料部の空き小間の活用を検討しており、衣料部における新たな使用者の募集を一時的に中止しております。

本市としましては、仮設店舗へ入居できなかった市場事業者の入居スペースをできるだけ多く確保したいと考えており、雑貨部及び衣料部における受け皿については、空き小間面積の確定が必要となるため、新規の使用者募集を一時的に中止したものであります。

なお、中止期間は3週間程度を考えており、その間、空き小間活用のシミュレーションを行い、その後、募集を再開したいと考えております。

具体的な空き小間の活用については、今後、雑貨部及び衣料部の事業者の皆様と意見交換を重ねながら検討していきたいと考えております。

今回の件につきましては、事前の連絡など丁寧な対応が必要であったと認識しており、雑貨部及び衣料部の事業者の皆様には、その旨説明しご理解をいただけるよう努めてまいります。

上地英之 政策統括調整監

中村圭介議員の代表質問の2番目、協働によるまちづくりについてのうち(1)についてお答えいたします。

那覇市協働によるまちづくり推進部会幹事会は、那覇市経営改革本部会議要綱第6条第2項に基づき設置されております。

その所掌事務は、(1)協働によるまちづくりの推進事業の実施の支援、調整に関すること。

(2)職員に対する協働の意識啓発に関すること。

(3)その他協働によるまちづくりの推進に関すること、となっております。

今年度の活動実績につきましては、11月に4回目の幹事会を開催したところです。

協働によるまちづくりの推進のため、全庁的な取り組みが必要な事項につきましては、今後とも庁内で情報を共有し、議論できるよう取り組んでまいりたいと考えております。

中村圭介

市長、政策統括調整監、名嘉元部長、ご答弁ありがとうございました。

マチグヮーにおける協働によるまちづくりについて、その雑貨部、衣料部の新規小間使用者募集停止について再質問してまいります。

事前に説明をして理解を得たと考えているとのことでした。つまり市場の皆様から理解を得る必要があるということについては認識をされていた。

そして、市場の皆様は了承していたつもりはなかったということでありました。そのことですれ違いが起きていたというふうに考えております。

中身を見ていきます。

牧志公設市場雑貨部組合等から提出された抗議と提言によりますと、那覇市第一牧志公設市場の再整備に伴い、仮市場へ移転できない店舗の受け皿として、牧志公設市場雑貨部並びに衣料部の空き小間を移転先の選択肢となりうる1つの案として議論をしていくことに了承した。議論をしていくことに了承しております。

しかし、議論が始まる前段階であるにもかかわらず、突如として小間使用者募集の即時打ち切りを那覇市は決定しましたとあります。

つまり、議論をすると思っていたら、もう決定が先にきてしまったということですね。

先ほどの答弁では、部内で話し合って決めたということなんだと思いますが、そのための了承を得たのだというようなことでしたので、これは市場の皆様と何について合意をしたのか、そういったメッセージを正確にやりとりできていないということが考えられます。

市場の皆様としては、小間の使用者募集の停止について、役所だけで決めるとは考えておりませんでした。

毎月、各市場の組合長と役所の担当者とで、空き小間をどうやって埋めるのか、雑貨部、衣料部をどうやって活性化していくのかということを話し合っておりますし、その募集要件を緩和しようという話も出ていた矢先のことでした。

一緒に市場を盛り上げていく、まちづくりをしていくものだと考えていたのに、小間使用者の募集停止について協議がなかったというふうに考えたわけです。

第一牧志公設市場の仮市場の計画については、現在、議論が行われている最中ですので、いつごろ具体的に工事が始まるのか、どんな業種が仮市場ではなく雑貨部、衣料部に入ってくる可能性があるのか、ほかに本当に方法はないのか、他の候補地についてはどんな案があるのか、そして仮に受け入れるとしていつから募集停止にするのか、その際には受け入れるまでの間、空き小間を空けたままにしないといけないわけですから、にぎわい創出のための新たな施策も必要となるでしょう。

これ先ほど部長がお話されていたことかと思います。

そういう議論がされるものだと思っていたら、募集を停止しますと電話で連絡があり、行政内部の決定が伝えられたというふうに受けとめているわけです。

正式な文章のもなく、きょうから停止。

そんなことがあるのかと憤る気持ちは、察するにあまりあります。

この何を合意したのかについて確認することなく次に進めてしまったこと。

この問題は大変大きな問題です。

昨年9月に、第一牧志公設市場のにぎわい広場移転案を市場の皆様にお知らせすることなく、推進本部の案として決定したと議会で答弁し、市場の皆様をはじめ、市民に不安を与えておりましたことは記憶に新しいかと思います。

その際に、今後は丁寧な協議を重ねていくとした反省が生かされていなかったのではないでしょうか。

同じ過ちを繰り返していると言わざるを得ません。

協働に欠かせない相互理解、思いやり、そういったコミュニケーションを、もっと当局は意識しないと、この信頼関係というのはなかなか構築するのはなかなか難しいというふうに思います。

また、手続きとしても今回適切であったのかということも疑問であります。

いつの間に理解を得られたとされたのか。

公文書もなく、雑貨部の組合長はじめ、誰もがわからない手続きで理解を得られたことに受けとめられております。

今一度、協働のあり方、市民との向き合い方を見直して、信頼関係の構築に向けてさまざまな可能性を探っていただきたいと思います。

今回、市場から出された抗議と提言は、「現在の信頼関係が崩れた状況を那覇市が放置してはならず、一旦、元に戻した上で那覇市側の誠実な対応を再度やり直すことこそが、お互いの信頼を取り戻す唯一の道であると提言します」と結ばれております。

3週間程度の一時的な停止であるとのことでしたが、しっかりと調整、確認をとりながら進めていただきたいと思います。

お互いが望んでいない形で不信感がさらなる不信感を招く。

そういった深みにはまらないように、今後の進め方について改めて気をつけていただきたいと思います。

その点も踏まえて、再度、今後の対応について答弁を求めます。

名嘉元裕 経済観光部長

再質問にお答えをします。

今回の件も含めて、信頼関係が非常に大事であるとのご指摘だというふうに受けとめております。

相互の信頼が重要であり、互いに理解し合うことも必要だということでもあると思われます。

今後も事業者の皆様との意見交換を密に持って、情報を共有しつつ相互理解をもって取り組みを進めてまいりたいと、このように考えております。

以上でございます。

中村圭介

真摯に協働して進めていただきたいと思います。

次に、(3)の市民説明会の報告については進めているということでありました。

マチグヮーから離れた地域に住む市民にとって大変関心の高い事業でございますので、限られた資源の中で大変なところもあろうかと思いますが、早期の情報共有をよろしくお願いいたします。

では、次に2の那覇市の協働によるまちづくりについて再質問いたします。

那覇市の協働のまちづくり推進部会幹事会の中で、第一牧志公設市場の再整備について議題に上がったことがあるのか、お伺いします。

渡慶次一司 市民文化部副部長

再質問にお答えをいたします。

同幹事会では複数の部局にまたがるような全庁的な取り組みが必要な事項や協働によるまちづくりの事例として、他部局への情報提供を行う場合を議題としており、第一牧志公設市場の件については上がっておりません。

なお、協働によるまちづくりはさまざまな形や手法があることから、各部局において各々の事業に応じ適切な対応が求められると考えております。

中村圭介

ありがとうございました。

これだけこの協働の問題として取り上げてきたつもりではありますが、公設市場の再整備について横断的なテーマでもあるかと思います。

しかし、議題としてされたことはないということがわかりました。

全庁横断的な組織のあり方については、また一般質問でも取り上げたいと思います。

本日は、議長の許可を得まして、皆様のお手元に資料を配付しております。

ご確認ください。

文字のほうは、那覇市がまとめた「市民と行政の協働の考え方」からの抜粋です。

今回、時間の関係上、詳しくはご説明いたしませんが、大変大事なことが書いてありますので、改めてご一読いただきたいと思います。

そして図のほうは、今回のためにつくってまいりました。

上は、市が発信する際の協働の様子です。

市民文化部のまちづくり協働推進課が窓口となって、市民に対して協働によるまちづくりの普及・啓発に努めていることとを思います。

協働大学や協働大学院、協働大使や校区まちづくり協議会など、さまざまな取り組みを通して多くの方に協働についてご理解いただき、ともにまちづくりに取り組むパートナーとなっていただいているところであります。

そして下の図です。

市民からすれば協働する先は那覇市であって、協働推進課だけではありません。

本日取り上げました公設市場も含め、全部署で那覇市は市民と協働してまちづくりをする市なのだという認識を持つ市民が増えているということはご理解いただけるものと思います。

那覇市が協働に力を入れて理解いただける市民が増えたことで、行政に求められる協働についての姿勢も、当然要求は高まります。

協働推進課が一番協働について理解しているという状況を早く脱して、多くの部署で協働推進課と同様の理解のもとに事業が進められなければ、市民の理解は得られません。

市長からご答弁いただきましたが、職員の研修について、また管理職の研修も含めて、さらに推進していってくださいますように、よろしくお願い申し上げます。

以上です。ありがとうございました。

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