質問内容
- 国際通りの観光インフラについて。
- 中心市街地活性化について。
- 公設市場の活性化について。
- 協働によるまちづくりについて。
一般質問の動画はこちらからご覧下さい。
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ハイサイ。無所属の会、中村圭介でございます。
質問に入る前に所感を述べたいと思います。
ことしも6月23日・慰霊の日がやってまいります。私は例年、母校であります首里高等学校の同窓会組織、一般社団法人養秀同窓会により挙行されます一中健児之塔慰霊祭に参列して、戦争により志しなかばで戦争の犠牲となった先輩方に哀悼の意を捧げ、平和への決意を新たにしております。
鉄血勤皇隊の名前はご存じだと思いますが、この機会に一中健児之塔について、案内文がございますのでご紹介したいと思います。
第二次世界大戦のさなか、昭和20年3月27日沖縄県立第一中学校においては、米軍の砲爆撃下、この地で異例、悲壮な卒業式が挙行され、第5学年生と第4学年生が同時に卒業し、直ちに第3学年生とともに鉄血勤皇隊が編成され第5砲兵司令部に配属された。また、前年11月から通信隊要員として教育訓練を受けていた第2学年生は、3月28日少年特別志願兵として電信兵第36連隊に入隊を命ぜられ、各無線中隊に配属された。
鉄血勤皇隊、通信隊の学徒兵は郷土防衛の若い血潮を燃やしつつ、陣地構築、通信、伝令、弾薬、糧食の運搬、戦傷兵の輸送、その他の任務に精魂を傾け、熾烈な砲爆撃下に決死果敢、対戦車肉薄攻撃、挺身斬り込みに参加し、終始軍の一員としてその責務を遂行した。
非戦闘員であるべき学業半ばの年端もゆかぬ二百有余の学徒兵は、いまだ硬いつぼみのまま散華した。
先の戦争では教職員、学徒兵を含め八百有余の同窓の方々が戦没された。誠に痛恨の極みである。
昭和15年の沖縄県立第一中学校創立60周年記念事業として、養秀寮が建設されたゆかりのこの地に一中健児之塔を建立し、志むなしく倒れた一中健児を追慕し、謹んでご冥福を祈り世界の恒久平和を希求する。社団法人養秀同窓会とあります。
戦後69年が経過しようとしており、ご遺族の方も徐々に少なくなってきております。
戦争に巻き込まれた人の数だけ、戦争の事実があります。何を教訓とし、何を伝え残すのか、一部の事実を切り捨てることがないように、恣意的な判断が加わることがないよう注意しながら、次の世代へ平和の願いをつないでまいりたいと思います。
それでは通告に従いまして、順次質問にまいります。
今議会でも代表質問、一般質問において同様の質問が出ておりますように、重要な問題であります
国際通り観光インフラについて質問いたします。
てんぶす那覇横の牧志壺屋線への観光バスの乗降場整備についての進捗をお伺いします。
●大城弘明 経済観光部長
お答えいたします。
観光バスの乗降場所として、県庁前にある県民広場前の利用が多いことから、観光バスが一般車両の通行の妨げになり渋滞につながる状況がございます。
このことにつきましては、先に中村議員からも具体的な提案等もございましたが、多くの議員の皆さんからもご提言を受けているところでございますが、このようなことを踏まえて、私どもといたしましては、観光バスの乗降場を分散することにより課題の解決を図るべく、昨年の11月にてんぶす那覇横に新たな乗降場所を整備し、現在供用しているところでございます。
■中村圭介
ご答弁ありがとうございます。
整備と各業者への周知も行われていると思うんですが、この観光バスの事業者については周知はされていますか。答弁を求めます。
●大城弘明 経済観光部長
お答えいたします。
てんぶす那覇横の乗降場も円滑な運用のために、供用開始する前に地域の通り会を初め、沖縄県バス協会、当初向こうのほうはタクシーなどの駐車も多かったものですから、沖縄県ハイヤー・タクシー協会等の関係団体のほうに直接出向きまして、協力を要請しております。
乗降場の周辺5カ所に、本市と那覇警察署との連名による注意喚起の看板を、短期間ではありますが設置するなどの方法で周知を図ってきたところでございます。以上でございます。
■中村圭介
事業者への周知もありがとうございます。
私も昨年末から路側帯の確認はしておりまして、看板はちょっと見られなかったんですが、今は駐車禁止の標識がありまして、また今後、例えば乗降場の専用の標識等、そういったものを整備する予定はあるのかお伺いします。
●大城弘明 経済観光部長
専用の標識等については、いろいろ若干制限等もございまして、今調整のところでございますけど、ただ、路側帯を少し引き直すとか、そういった作業については今後また検討していきたいというふうに考えています。
ただ、またそれ以外の周知の方法について、商店街の方々とも改めて調整しながら、改善を図っていきたいというふうに考えております。
■中村圭介
ありがとうございます。
なかなか標識がないと、市民の目からは路側帯が整備されただけのようにも見えてしまいますので、運転手が車から離れて、向こうは道が広いですので違法駐車が常態化したり、てんぶす前の治安が悪くなったりしないかというのも少し危惧しておりますので、夜間の様子も見ていただいて、適切な対応をしていただけるように要望いたします。
次にまいります。乗降場だけでなく、バスが待機する場所についても整備していくべきだと考えておりまして、次の質問をいたします。
国際通り周辺における観光バスの待機場所、乗降場の整備計画についてお伺いします。
●大城弘明 経済観光部長
お答えいたします。
てんぶす那覇横の整備後、それと並行いたしまして、安里地区における土地の賃借の方法等も検討いたしましたが、残念ながらその部分に関しては実現はできませんでした。
現在、さらに分散化を進めるために、その他の場所についても検討を進めているところでございまして、観光客の増加に基づいて、どうしても観光バスも増えてまいります。そのようなことを踏まえて、総合的な対策も含めて関係機関と調整をしていきたいということでございます。
■中村圭介
手を尽くして検討中ということで、ありがとうございます。
ぜひ、このバスは大きなスペースが必要になりますので、農連市場なり、旭橋の再開発、またはバスの待機場所ということであれば新都心でも構いませんので、なるべくいろんな方法を検討していただきたいと思います。
それでは次に、中心市街地の活性化についてであります。
毎週日曜日に行われております国際通りのトランジットマイル、これを活用して奥武山で行われております県のイベント、産業まつりや花と食のフェスティバルなどと関連した事業を行ってはどうか、お伺いします。
●大城弘明 経済観光部長
お答えいたします。
奥武山公園で開催されるイベントとトランジットマイルとの連携につきましては、イベントの主催者側からの企画提案等を含めて、中心市街地の活性化に資する内容等として、いろいろ調整が可能であれば国際通り商店街振興組合連合会等を含めて、関係機関と私どもも一緒になって検討していきたいというふうに考えています。
■中村圭介
検討する可能性はありそうだということで、ぜひ、国際通りは那覇でというか、沖縄で一番賑やかな通りだというふうに思っております。
お土産物屋さんが多くなって観光客向けになってしまったという声も聞かれますが、このお土産を少し広く捉えて、贈り物というふうに読みかえることも可能だと思います。
新しくできた専門店ですとか、老舗のお店もまだまだたくさんございますので、そういった特徴を生かして、贈り物を買うなら国際通りという視点で、個店の魅力が引き出されるようなさまざまなPRが必要だというふうに考えております。
産業まつりと花と食のフェスティバル、これに共通するのは新規性や話題性、県内の素晴らしいものが全県から一堂に会するということです。
そういうお祭りの雰囲気を楽しみに、また新しいものを見に、実に多くの方が奥武山に集まっているわけですから、そうした来覇者向けに的を絞って国際通りでも関連するようなイベント、取り組みができるといいのではないかと思います。
通り会のメリットとして、たくさんの業種が入っておりますので、そういった異業種の力を結束して何かおもしろい取り組みができるのではないかというふうに思います。
家から外出していただくのはなかなか難しくても、外出されている方に足を伸ばしていただくのは可能なのではないかというふうに思います。
例えば、沖縄のこの南国の雰囲気を存分に発揮して、生の花でデコレーションしたバスを走らせるパレードをしてみたりですとか、新商品の見本市、または国際通りの歴史を生かして、きょうは花城議員が海洋博のかりゆしを着ておりますけれども、恐らく昔ながらのお店にはそういったグッズもまだまだたくさんあるのではないかなと思いますので、そういった海洋博グッズを持ち寄って展示会をしたり、復刻版の商品をその日限定でつくってみたりとか、いろんなイベントができるんじゃないかなと。
また、てんぶすの前にイベントスペースもありますので、何かいろいろ検討していただきたいと。通り会の事業なので、もちろん相手方あってのことですが、一緒になって検討を進めていただきたいと思います。
通り会や県との調整を惜しまずに、チャンスをつくり出すお手伝いを那覇市としてもどんどんやっていただきたいと思います。
それでは次に、公設市場についてでございます。
公設市場の雑貨部、衣料部の空き小間の募集、またはその応募状況について、どうなっているのかお伺いします。
●大城弘明 経済観光部長
お答えいたします。
牧志公設市場の衣料部、雑貨部の空き小間の募集は年に4回行っております。
ことし4月の応募状況につきましては、衣料部は26小間、雑貨部は42小間の募集に対しまして、雑貨部に7小間の応募という状況でございました。
■中村圭介
やはりまだまだ応募の数が少ないなというのが、率直な感想でございます。いろんな規約等、規則があると思いますので、そういったものにも弊害があるのかなというふうに思いますが。
次の(2)なはし就職なんでも相談センターやひやみかちマチグヮー館のような形で、空き小間を民間事業者で利用することは可能かどうか、お伺いします。
●大城弘明 経済観光部長
お答えいたします。
一昨年まで雑貨部にあったなはし就職なんでも相談センターは、本庁舎建て替えに伴い一時的な場所として、また、衣料部にあるひやみかちマチグヮー館は、中心商店街へ賑わいを創出するために設置したものでございます。
空き小間の活用につきましては、現在の公設市場の組合長を含む関係者と見直し作業をしているところでございまして、ご提案の民間企業への活用につきましても、この場で検討していきたいなというふうに考えております。
■中村圭介
ひやみかちマチグヮー館ですとか、従来の公設市場の形ではない形での活用というものも実際にやっているわけですから、この募集も那覇市民の個人事業主という枠を少し緩和して、例えば那覇に事業所のある企業まではいいよとか、小間を1つではなくてもう少し大きめにとって特別な小間を設定するとか、従来のルールで1次募集を行って、埋まらない場合に規制を緩和した状態で2次募集をするとか、そういったいろんな柔軟な規約に変更することも話のテーブルに載せて、実効性のある改革を進めていただきたいというふうに要望いたします。
次に、4.協働によるまちづくりについてでございます。
(1)まちづくり拠点施設のうち、(仮称)市民活動支援センターの利用は、不特定多数の利用は想定していないということで、つまり登録制になるとのことですが、団体に所属しない個人での利用もできるのか、お伺いします。
●島田聡子 市民文化部長
お答えをいたします。
まちづくり拠点施設のうち、(仮称)市民活動支援センターの部分につきましては、市民・NPO・ボランティア団体や企業等の協働によるまちづくり活動を支援する目的で設置をいたします。
同施設の会議室、印刷室、機材の利用につきましては、施設の目的に合致した利用であるかの判定や利用者ニーズを正確に把握し、継続した支援を行いやすくする趣旨から、登録制とすることが望ましいと考えております。
しかしながら、資料の閲覧など軽微な利用につきましては、利用者名簿への記載で対応できるようにしていきたいと考えております。
なお、協働のまちづくりを広く推進していく観点から、対象者につきましては、団体、企業のみならず、協働のまちづくりに関心を寄せる方であれば、個人でも利用できるようにしていきたいと考えております。
■中村圭介
ありがとうございます。
恐らくそうした個人の活動から始まっていくものも多くあると思いますので、そういっただれでも使えるというようなところも、少し周知をしていただきたいと思います。
(2)センターには会議室とか研修室、さまざまな支援機能や人材育成機能など、手厚いものがございますが、入居団体の選定というものはどのように行うのか、お伺いいたします。
●島田聡子 市民文化部長
お答えをいたします。
市民活動支援センター部分には、NPOやボランティア団体が利用する市民活動支援ブース、これはデスクを壁で囲ったような形になりますけれども、そちらが16ブース。また、15㎡程度の貸事務室が14室設置をする予定となっております。また、まちづくり拠点施設3階には、市民活動団体室を12室、設置をすることといたしております。
市民活動支援ブースと貸事務室等の入居団体の選定につきましては、指定管理者が公募により行うことにし、また、市民活動団体室の選定につきましては、これまで本市の協働に関し密接に連携をし、かつ実績のある団体の入居を予定していることから、関係部署から推薦をいただくなど、調整を図りながら選定作業を現在進めているところでございます。
■中村圭介
多くの市民に利用していただけるように、これから整備も大詰めだと思いますが、よろしくお願いいたします。
協働大使とか専門性の高いNPO、また上の階に入居する予定の企業とも連携をして、市民がまちづくりをするお手伝いができるような施設だ、そういったイメージを市民が持てるような施設にしていただきたいと思います。
市政の情報を市民と共有し、地域自治、市民参画、本来の意味での協働が充実するように、私たち議会は議会改革を、そしてまた行政のほうは実施機関として市民にもっと開いていく、そういった変革を進めてまいりましょう。
時間は残っておりますが、私の質問は以上でございます。ありがとうございました。