質問内容
- 市長の政治姿勢について。
代表質問の動画はこちらからご覧下さい。
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ハイサイ。グスーヨー チューウガナビラ(皆さん、こんにちは)。無所属の会、中村圭介でございます。
まずは、城間市長、市長就任おめでとうございます。
本日は、市長が就任されて初めての定例会でございますので、
1.市長の政治姿勢について、その中でも特に、協働によるまちづくりについて質問してまいります。
(1)市長の「協働のまちづくり」に対する考え方と、その継承発展に向けた取り組みの予定についてお伺いいたします。
(2)選挙公約の中で示された「なは市民協働大学院」とはどのような事業を想定しているのか、現在の考えをお伺いいたします。
壇上からは以上ですが、答弁によりましては質問席より再質問等をさせていただきます。
●城間幹子 市長
中村圭介議員の代表質問の1.市長の政治姿勢についてのうち、私のほうから(1)協働まちづくりに対する考え方と、その継承発展に向けた取り組みの予定についてお答えをいたします。
「いい暮らしより 楽しい暮らしを」をモットーに、翁長雄志前市長が13年にわたり地道に取り組んできた「協働によるまちづくり」は、点から線へ、そして面へと、その形が見えてきております。
私は、市政運営を表す言葉として、「ひと・つなぐ・まち」を掲げ、第32代那覇市長に就任をいたしました。私の理想とするのは、人と人とがかかわりあいを持ち、互いに配慮し合いながら、つながりを大切にし、いざというときには心をひとつにし、お互いが協力できる、そんな温かな心の安らぎのあるまちの姿です。
これからも「協働によるまちづくり」をしっかりと継承し、人をつなぐ、平和をつなぐ、輝きをつなぐ、市民と市役所をつなぐ、そして未来へつなげ、さらに揺るぎないものへとするために、「協働によるまちづくり」を継続して推進し、「風格ある県都・那覇市」を築いていきたいと考えております。
●島田聡子 市民文化部長
ハイタイ。中村圭介議員の代表質問1.市長の政治姿勢についてのうち、(2)なは市民協働大学院についてお答えをいたします。
平成21年度から栄町市場で始めた市民大学も市民協働大学となり、今年度で6年目となっております。
次年度からは、本市の協働の拠点となる「なは市民活動支援センター」を中心に開催を予定しております。
次年度以降のなは市民協働大学については、従来からの地域の中で協働によるまちづくりの核となる人材を育成するための協働大学に加え、さらに専門的に学んでいただくための「なは市民協働大学院(仮称)」を検討しております。
今後、卒業生の方々には地域の中において、まちづくりコーディネーターとしての中心的な役割を担っていただくことや、総合計画の策定など、市政に対して積極的にかかわっていただけることを期待しております。
■中村圭介
市長、部長、答弁ありがとうございました。
翁長前市長が築いた協働の芽をさらに大きく成長させて未来へつないでいただきたいと思います。
じっくりと腰を据えて対話をするための仕組みというのは、前市長がつくりあげた前例がたくさんありますので、ぜひ市民と膝を交えて対話を重ねていただきたいと思います。
その中でも那覇市の協働によるまちづくりを推進し、課題を解決するための「幹子とユンタクタイム」というものを計画されているそうでございますので、それに私、とても期待しております。コミュニケーションにとどまらない課題解決としてのユンタクタイム、これがどういう対話の場になるのか。できればこの課題が大きくなる前から、行政が計画をつくりこむ前から対話をしていただいて、地域の要望に耳を傾けていただきたいというふうに思います。
対話の場が一方的な政策説明の場になってしまうというような事態だけは避けていただきいと思います。
近年、注目されております地域円卓会議なども活用して課題解決に資する対話をしていただきたいと思います。
また、行政同士の協働について、縦割りをなくすということもこれまで以上に意識しながら動いていただきたいということです。
市民から見れば、役所のどの部署が対応するのかというのは、重要ではなくて、さまざまな課題について横の連携を深めながら、それぞれの部署の切り口から解決にあたっていただきたいと要望いたします。
さて、市民協働大学院についてですが、協働大学を卒業した協働大使の皆様がより活躍できるというようにということはすばらしいと思いますが、協働の考え方を理解する市民のすそ野を広げるという意味で、協働小学校、中学校、高校、専門学校などをぜひ検討していただきたいなというふうに思います。
地域課題の解決には、さまざまな背景の人々が同じテーブルで話をし、解決に向けて一緒に動いていくことが求められる場面というのが多くあります。
協働のリーダーを育てて、リーダーをつなぐというだけでは不十分だと考えます。
地域に戻ったリーダーが協働の意欲で学んだことがそのまま生かせるような地域、つまりリーダーの負担を軽くして、かかわるみんなが動けるような仕組みをつくっていかなければいけません。
例えばワークショップの手法について、例えば考え方が違う方との意見交換の方法などについて、協働に参画するみんなが共有していれば、もっとスムーズにいくことも多いと思います。
過去の議会議事録を参照いたしますと、市民性教育、シティズンシップ教育について、政治参加の面から取り上げられることが多かったようでございます。
これは若年者の投票率の向上とか、そういったことなんですが、これはもう少し踏み込んで自分たちのまちを自分たちでつくっていく。
そういう意識と技術を学ぶ場所というものの必要性についてもう一度、考えていただきたいというふうに思います。
若い人が参加できる場所、受け皿をつくっても、地域づくりについて考えたことがなければ参加するのはなかなか難しいと考えます。
地域について考えたことがなくても、対話の方法や会議の方法などを学び、他者とのかかわりについて考えることで、いざというときに協働できる準備ができるものと考えます。
協働を意識したことがない方に向けた事業の浸透にはなかなか時間がかかるものだというふうには思いますが、対話の技術や心構えについて考える機会を多くつくっていただきたいというふうに要望いたします。
私からの質問は以上です。ありがとうございました。