山に例える
うそじゃないよ。 サラリーマンをやめて早くも一年が経ってしまいました。 遠くに見えた山
走っていけばすぐにでも登り始められるように見えた。
しかし山のふもとまでの道さえも、思ったほど平坦ではなかった。
なぜ、右足を出すのか?左足を出すのか?
動きの一つ一つを問い詰められるような感覚に陥りながら山を目指した。
目印はなく、聞こえてくるアドバイスを頼りに足元だけを見て進む。 ようやく山のふもとに着いた。着いたというよりは、霧の中から現れたような印象。
見上げても頂上は見えない・・・。 私の身体が動けば、見えている世界も動く。
他人事のように、全景を見ながら愚痴るところにはもういない。
目の前の細部がハッキリと確認できるところで、山の姿を知る。