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厚生経済常任委員会視察2日目松本市

「健康産業の推進と市民の健康増進」 についてお伺いしました。

現在4期目の元医師の市長が先頭 に立ち「健康寿命延伸都市・松本」 を掲げる松本市。

総合計画の将来の都市像が 「健康寿命延伸都市・松本」 であり、まちづくりの基本目標が 【人の健康】 【生活の健康】 【地域の健康】 【環境の健康】 【経済の健康】 【教育・文化の健康】 とあるように、地域づくりの基礎に 「健康」(より良い状態を保つこと) が掲げられています。 目指す姿が明確ですよね。

その背景には社会的課題解決と 経済的利益の共通価値の創造 を目指す「松本ヘルスバレー構想」 があります。 (シリコンバレーみたいな産業集積 のイメージで、健康、医療、介護 周辺サービスが集積されるイメージ)

構想の実現に向けて産学官の連携 と情報基盤のプラットフォームとして 「松本地域健康産業推進協議会」を 設置し、さらに 「世界健康首都会議」(年1回)を開催。

そして実証フィールドの形成と健康投資 の促進のために「松本ヘルス・ラボ」 をスタートさせるなど、着実に理想に 向かってチャレンジを続けています。

有識者や金融機関、企業や大学、市民 などが参加する松本地域健康産業推進 協議会に、企業や市民が事業を提案し、 審査を通過した企画は分科会が設置され 市が補助金も出して事業化する、という ものですが面白い取り組みです。 (詳しくはこちらで)

私が特に関心があった市民の健康 づくりへの参加については 「熟年体育大学」という健康づくりの 市民講座を開催し、年間100人、 2年間で様々な講座を受けられる というもので、今年で9年になる そうですが、人気が高いとのこと でした。

高齢者向けのデイサービスは那覇 で盛んにされていますが、もっと早い 段階から、自分の健康づくりと地域 との交流の機会として現役世代の 参加も見込めるこの取り組みは素晴 らしいと思いました。

さらに、熟年体育大学を卒業しても 継続的に健康づくりをサポートする (年2回の血液検査・体力測定や企業 と連携した健康プログラムを受けられる) 松本ヘルス・ラボへとつなげており 希望者には健康パスポートクラブ会員 になっていただき、健康産業の創出を 目指す企業の商品開発のアドバイザー のような役割を担っていただく仕組みに なっているとのこと。

ヘルスラボは、市民向けには健康づくり のサポートの場として、企業向けには 製品・サービス開発の支援の場になる (市民にモニターになっていただけたりする) 仕組みですね。

ここで健康づくりと市の将来像がつな がって、ヘルスバレーのイメージが形 になりますね。

市民の健康を増進しながら、産業創出 の支援を市が進めていき、市は社会的 課題解決を、企業は産業創出を、市民 は健康増進をそれぞれ達成するという 面白い連携です。

以前に議会でも何度か言及しましたが 那覇の「協働」も、健康のような「テーマ」 や「課題」を軸にした協働を模索すべき だと改めて実感しました。 「協働したい人」を探して育てるのでは なく、市民が課題だと考えていること (つまり市の社会的課題)を解決する ために、市も、市民も、企業団体も、 それぞれのできることを持ち寄って 課題解決に向けた取り組みをする。

そのサポートとして市の責務を考え て、果たしていく形に変えていかない と「何をするために協働するのか」が 不明瞭なまま市民に協力を求め続け る状態が続いてしまいます。

今日の松本市の計画的な取り組み に習って、那覇の協働の考え方を より具体的にしたいですね。

那覇市の市民協働大学を 松本市の熟年体育大学に その先の市民協働大学院を 健康パスポートクラブへ置き 換えてみれば、とても惜しい と思うんですよ。 必要性を感じられる形で 具体的にやるべきだと思います。

去る6月定例会の代表質問の 第5次総計の市民参画の機会 の拡充についての提案ともつな げて、引き続き考えていきます。

議場で記念写真。

そのあとは岐阜県の高山市を目指して 険しい山の中を走りました。 荘厳な風景です。 明日は高山市の「まちの縁側創出事業」 について学ばせていただきます。

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