初日の今日は鹿児島県鹿児島市で空き家等の適正管理に関する条例 について勉強しました。 委員会審査以外で話す機会が少ない方ともゆっくり話せる機会なので 金曜までの視察で多くのことを吸収して持ち帰りたいと思います。
鹿児島市役所のお隣に議会棟がありその4階で 『鹿児島市空き家等の適正管理に関する条例』に ついて教えていただきました。
この条例は、空き家や空き地などの管理が適正に できないために危険がある場合(家が傾いて今にも 倒れそう、瓦が強風で飛びそうなど)に近隣住民から 報告を受けた市が調査をして、適正な管理に向けた 助言や指導を行い改善してもらうというものです。
平成20年から条例ではなく要領による指導をして いたものを踏み込んで条例化しており、特徴として 行政代執行が盛り込まれています。 行政代執行は、市の助言や指導に従わない場合で、 危険性や周囲に及ぼす影響が高い場合に、 連絡調整会議を経て勧告をし→命令→公表→行政代執行 という流れで行政が空き家に対して処置をし(場合に よっては家を解体する)その費用を所有者から徴収 することができるというものです。
たとえば二代目、三代目が県外に出ていき、 家だけが残された場合や家主が高齢で施設に 入院していて管理ができない場合なども想定している そうです。
もちろん個人の財産に対して行政が介入する わけですから、放置することが公益に反するという 判断は慎重にされるものであり4月からの施行 で相談7件うち行政代執行が適用された事例は 現在のところないとのこと。
道路に接していない利活用が進みにくい空き家で、 周囲への危険性が高い建物に対して解体の補助を 出しているとのこと。(解体費用の3分の一、上限30万円)
また、リフォームやリノベーションなど利活用に 関する情報提供も行い適正管理の支援も行っているとのことでした。
那覇市の場合は鹿児島市に比べ木造よりコンクリート ブロック造の家が多く、解体、廃棄費用を考えると 費用が高額になると思われますが、高齢化や単身世帯の 増加などを考慮して対策を進めていかなければいけません。 補助金や行政代執行のような踏み込んだところの 議論は慎重に行うとして、助言、指導、情報提供に ついては検討していくべきではないかと思いました。
明日は熊本県熊本市でCKD(慢性腎臓病)対策 について視察です!