岐阜県可児市にて 可児市文化創造センターalaと 可児市子育て健康プラザmano の現場視察でした。 写真はala(アーラ)
可児市文化創造センターalaでは 可児市議会川上文浩議員の ご紹介で衛館長から直接 お話を聞くことができ、 文化芸術の今日的な意義 について詳しくお考えを聞く ことができました。
会館の社会的重要性は高まって おり、ただ観劇をする場では もはやなく、社会的包摂のための 場所として全ての人に使ってもらう。 演劇の愛好家だけでなく、そこから 金銭的、社会的、心理的に遠い 多くの人に、いかに届けるか。 目先の利益や人数ではなく 学校や企業など関わりが薄かった 様々な人々に、事業を通して alaの理念を伝え、ファンを作り 利用したくなる環境を創っている のだというお話でした。
地域や家族の形が変わり コミュニティやコミュニケーション が失われつつあるなかで 「豊かさの再定義」が試みられ ているタイミングなんだと感じました。
年間約7億円の経費がかかるが、 文化に対する投資の効果は 貸館の収支では測れない というお話のなかで、 近年はSROI(Social Return on Investment:社会的投資収益率) という指標を用いることで 事業の効果を数字で表す ことができるようになってきた、 とのことで、図らずも初日、二日目 と視察したSIBの社会的インパクト の評価の部分とのつながりも見え 評価指標の開発の重要性を改めて感じました。 お話のあとは館内も見せていただきました。
mano(マーノ)はJR可児駅の すぐ横に昨年の夏オープン した施設で、子育てと健康に 関する機能やクッキングスタジオ、 お土産を買えるコーナーもありました。
建設に当たり、子育て中の市民の 意見を聞く機会を設けて、 使いたくなる施設になっている とのこと。 ATMも市民の要望に応えて 設置したそうです。 平日のお昼時にお伺いしましたが カフェは子連れのお客さんが 多くいました。 また、中央児童センターにこっと という児童館の機能もあり、 小さなお子さんが楽しそうに 遊んでいました。ボルダリングも あり、夕方以降は小学生や高校生 も来るそうです。 部屋の2面が鏡になった部屋も あり、ダンスなど様々な用途で 利用されているとのことでした。 中央には「みんなの書斎」という スペースもあり、本棚と机、イスが あり、数名の方が読書をしたりしていました。 学生の自習で利用されることも 多く、市外からも来たりするほど の人気なんだそうです。 駅のすぐ隣、という立地も 影響しているのでしょうね。
2階には市役所の子ども関連の部署 や会議室、NPOが運営する相談所など がありました。
3階は各種検診を実施する 保健センターと、別棟で 3歳未満のお子さんとその家族 を対象とした子育てサロン「絆る~む」 があり、隣接する広場と合わせて 清々しい空間でした。
そのあとは可児市役所にお伺いして 議場も見学させていただきました。
今回の視察では、従来の行政の 仕事の枠を超えて社会課題の 解決に取り組む事業を多く見る ことができ、大変参考になりました。 既存の事業の改善、というのではなく 求められる成果を意識して 再構築していく。そして現状で 最適と思われる方策をとっていく。 市民がまちづくりの主体となる 流れのなかで、 官民連携の必要性については 今後ますます高まっていくものと 思いますが、行政がやるべきこと について議論を重ねながら、 住みよい那覇を目指していきたい と思います。