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走る記憶。

新年明けましておめでとうございます。 とはいえ、もう5日ですよ。早いものですね。 さてさて、資料室もどんどん進めねば。

保育所時代に身に付けた前回し飛びに磨きをかけ、

城西幼稚園では縄跳びチャンピオンになった中村少年は

そのまま城西小学校に進学しました。

見た目の通り大人しい小学校時代でしたが、縄跳びだけは得意です。

しかし2年生の1学期。異変が起きます。

コク。コク。脚を動かす度に、妙な音がするのです。

と、同時に電気が走るような痛みが。筋肉痛じゃない・・・。何だ?

登下校中のダッシュトレーニングや縄跳びのしすぎなのか、とうとう脚を壊してしまいました。

(何してんだ?って感じですが、当時は真剣にどこまでも速く走れるようになると思いこんでいました 笑)

単純性股関節炎 と診断され、自宅療養することになりました。

(野球ひじのような、まぁ酷使してしまったという症状です)

幸い手術するほど悪い状態ではありませんでしたが、患部に水が溜まるとまずいということで

どのくらいでしょうか。一月半くらいかな。(体感としては半年くらい)家で寝て過ごしました。

退屈です。毎日ラジオを聴くともなく聴き、落書きをして、漢字を書き、喰っちゃ寝のくり返し。

ゆっくり歩くのがやっとです。これまでの生活からは考えられないような日々でした。

治る。

と、思っていたのですが、そう甘くはなかったのです。

学校に復帰してからも、体育はほとんど見学。

全力で走るときは運動会のリレーだけ。それも走った後の種目は全てキャンセルです。

痛いんです。走れないことがこんなに辛いとは思いもしませんでした。

病院の先生の話では、身体が発達するにつれ徐々に治っていくとのことでしたが

それは中学どころか高校で陸上部に入っても続きました。

また無茶を、と思わないでください。リハビリです(笑)

大人しくしていてもいつまでも治らないので、鍛えることで克服しようということです。

理論的には股関節が強くなれば治るということでしょ?

走っては苦しみ、走っては休み。プロテインを飲み、走っては転がって、徐々に走れるようになりました。

100mと200mはみんな出られたので、自分との闘いとしか言いようのない記録でしたが大会にも出ました。

(三年間続けて、最後は100mが12秒6 とか 200mが26秒2 とか少しだけ上達しました)

ともあれ、走る喜びを取り戻したのです。よかったよかった。

脚を壊したままでもできた散歩は今でも好きです。

(中学の意見発表会の作文は散歩のすすめという内容で書きましたよ)

長距離走は嫌いじゃないですが、短距離の方が好きですね。

スタート前の緊張感。

ピストルの合図の直後に飛び出して行くまさに「全力」の一瞬。

200mは後半は身体操作が入ってきて、

自分と相談してストライド(歩幅)を広げたりしながら力を振り絞ります。

ゴール後の脱力感と解放感。良い疲れで身体が痺れて、何とも言えない感じがするんですよ。

良い思い出。

と、運動しなくなって久しいのですが、

3日に小学校時代の友人に誘われて初めて”スポッチャ”を体験してきました。

ミニサッカーとかバスケとか、運動するときに運動してない私は

球技全般苦手なのですが、とても楽しい時間でした。

おかげでひどい筋肉痛です(笑) 素晴らしい。

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まどふ記