応援する!
平成30年12月定例会 代表質問

質問内容

  1. 市長の政治姿勢について
  2. 市民と市長との対話について
  3. 市政の広報について

動画はこちらをクリック

平成30年(2018年)12月定例会-12月10日-03号

中村圭介

グスーヨー チューウガナビラ(皆さん、こんにちは)。無所属の会、中村圭介でございます。会派を代表して質問いたします。質問に入る前に、所感を述べたいと思いますけれども、先日、城西小学校区まちづくり協議会の第1回運動会が城西小学校体育館で開催されました。新垣淑豊議員と私も運営のお手伝いをさせていただきましたが、予想を大きく上回る盛り上がりで、子どもだけでなく、大人の皆さんも笑顔いっぱいでいい時間になったのではないかと思います。知念副市長にはラジオ体操にも参加していただきましてありがとうございました。また、お手伝いいただきました市職員にもこの場をお借りして感謝申し上げます。また、土曜日には、なは市民協働大学院の成果発表会もありました。今年度はぜひ議会からも参加してほしいということで何人か議員も参加いたしまして、私も受講生としてチームの皆さんと楽しく悩んで、大変な面もありましたけれども、地域づくりについて得るものの多い事業であったかと思います。こうして那覇の協働が広がる現場を目の当たりにして、ますます協働によるまちづくり、市民参画の推進への思いを深めたところであります。今後も協働を広げてまいりましょう。では、質問に入ります。まずは、市長の政治姿勢についてであります。選挙の際の広報物では、校区まちづくり協議会に力を入れるということは書いてありましたけれども、そのほかになかなか協働に関する記述が見受けられませんでしたので、2期目についてお伺いしたいと思います。1点目、市長の政治姿勢について。協働によるまちづくりについて引き続き力を入れていく点、改善する点などについて、2期目の市長の意気込みを改めてお伺いします。次に、2.市民と市長との対話について。(1)市長とゆんたくタイムについて。①これまでの実績と今後の見通しについてお伺いします。②団体への告知や募集はどのように行っているのか、お伺いします。③申し込みを断ることもあったのか、お伺いします。(2)「跳びだせ!市長室」について。①直近3年の取り組み状況と今後の見通しについてお伺いします。②団体への告知や募集はどのように行っているのか、お伺いします。③申し込みを断ることもあったのか、お伺いします。次に、3.市政の広報についてお伺いします。(1)なは市民の友のスマホアプリの運用の検討状況についてお伺いします。①運用の詳細をお伺いします。②今後、なは市民の友の目的や編集方針などに変化はあるのか、お伺いします。(2)フェイスブックの市長メッセージ動画について今後も取り組むべきではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。見解をお伺いします。(3)市のホームページについて。①リニューアルに際してデータの引き継ぎを確実に行い、後々まで閲覧できる状態にすべきであります。見解をお伺いします。②ホームページへ掲載される情報が課によってばらつきが大きいと感じております。市民に発信すべき情報について、ある程度の共通の考えを持って運用すべきであるというふうに思いますけれども、見解をお伺いします。以上で、残りの時間は質問席より行います。

城間幹子 市長

中村圭介議員の代表質問1.市長の政治姿勢についてお答えいたします。私は、これまで協働によるまちづくりを市政運営の根幹に位置づけ取り組んでまいりました。ときには「土台として」と表現したり、あるいは「大屋根として」というふうに表現をしたり、全ての市政運営に貫く言葉であると、私自身は胸にとめております。本市が目指すまちの姿は、人と人がかかわり合いを持ち、互いに配慮し合いながら、つながりを大切にし、いざというときには心をひとつにし、お互いが協力できる、そんな温かな心の安らぎのあるまちの姿であります。まちづくりの主体・担い手は、ほかならぬ市民であり、人と人、人と地域、地域と企業をつなぐことが「ひと つなぐ まち」の礎になり、人がまちをつくり、社会をつくり、世界をつくるとも述べてまいりました。本市には、多くの個人・団体が精力的に地域活動をされ、まちづくりに取り組んでおられます。本当に頭が下がる思いです。私も何度も何度も活動の場へ足を運び、お話をさせていただく中で、まだまだ一緒に那覇のまちづくりをするために汗をかかせていただきたいという思いを、改めて強くしているところでございます。また、本市の職員に対しても、協働によるまちづくりを進める一員として地域に入り、市民と一緒に活動ができる仕組みづくりや積極的にかかわるための人材育成に努めてまいりたいと考えております。人材こそ全てに共通する財産である。この思いの源は、私が30年余にわたる教職経験や組織の長として、人とのかかわりという経験の蓄積により培われたものでございます。地域の課題を発見・共有し、みんなで考え、協力して解決するためには、よりよいまちづくりというベクトルをまち全体で共有しながら、市民力・地域力の向上を図ることが重要であると認識しているため、市政運営を進めていく上で、今後も人材育成に力を注いでまいります。また、地域にはさまざまな課題があるため、地域だけでは解決できないことについて、我々行政も一緒になって考え、寄り添い、取り組むことが重要であります。地域の負担を軽減することが、引き続き改善すべき点であると認識しております。4年間の取り組みの中で走り始めた多くの事業、そして芽吹きを迎え、もうすぐ形があらわれそうな成果を、市民、職員とともに一丸となってさらなる高みへと押し上げ、これまで以上に協働によるまちづくりを土台として、市民の絆を縦と横、それこそ縦横無尽に絆を紡いでいきたいと強く願っております。

徳盛仁 市民文化部長

中村圭介議員の代表質問の2.市民と市長との対話について順次お答えいたします。まず初めに、(1)市長とゆんたくタイムについてですが、当該事業は、市長みずから市民のもとに出向き、市民と膝をつき合わせゆんたくを通して市民の声に耳を傾けることで、協働の裾野が点から線へ、そして面へと広がっていくことを目的に、平成20年度から実施され、平成27年度に現在の事業名に変更し、さらなる協働の裾野を広げる事業として展開しております。平成27年度からの主な実績としましては、那覇市PTA連合会や道路ボランティア団体、那覇市協働大使で構成される那覇市協働によるまちづくり推進協議会など多くの関係団体に対して、平成27年度に6回、平成28年度に6回、平成29年度に7回、平成30年度は11月末現在で3回の計22回実施しております。また、第5次総合計画を策定する中で行われた中学生ワークショップや学校法人KBC学園未来高等学校沖縄の学生を対象としても当該事業を実施しており、若い世代に対しても協働の裾野が広がっていくよう取り組んでおります。2022年4月には、成年年齢の引き下げが行われることから、今後とも、特に若い世代に向けて当該事業を展開してまいりたいと考えております団体への告知や募集につきましては、市ホームページでの広報のほか、担当課からさまざまな団体に対して積極的に営業をかけ、協働によるまちづくりの取り組みを事前にお知らせし、協働の裾野を広げるために鋭意取り組んでおります。申し込みをされた団体との日程調整の中で、日程の都合上、開催を延期した事例はございますが、申し込みをお断りした事例はございません。続きまして、(2)「跳びだせ!市長室」についてですが、当該事業は、市長が市内でさまざまな活動をしているグループからの申し込みに応じて、集会の場に出向き、那覇市の未来像や市政へのアイデア、市政全般、日ごろの活動、日常生活など、そのグループが設定するテーマについてざっくばらんに意見交換を行うことを目的としております。直近3年の取り組み状況と今後の見通しについては、開催件数が平成28年度に1回、平成29年度は申し込みがなく、平成30年度はこれまで申し込みはありません。団体への告知や募集につきましては、市ホームページに事業の案内や申し込み書を掲載し、告知と募集を行っております。しかしながら、先に述べました申し込み状況を鑑み、今後は市ホームページに加え、広報なは市民の友なども活用して、広く市民への周知に努めてまいりたいと考えております。本事業でお断りした事例につきましては、平成28年度に申し込みを希望した団体のテーマが、主管課において既に説明及び意見交換を済ませており、説明内容が重複するという理由でお断りした事例がございます。今後は、さまざまな事業を通して、市民と市長とが対話する機会を多くつくってまいりたいと考えております。

渡口勇人 総務部長

中村圭介議員の代表質問3.市政の広報について、順次お答えいたします。初めに、なは市民の友のスマホアプリの運用詳細についてお答えいたします。本市では、現在アプリを活用し、広報なは市民の友をスマートフォンでも閲覧が可能となっております。今後は、さらに音声読み上げ機能や文字の拡大などができる機能を備えたアプリも並行して活用し、市政情報の発信に努めていきたいと考えております。次に、今後のなは市民の友の目的や編集方法などについてお答えいたします。広報なは市民の友は、市民の皆様に市政に関する情報をお伝えする重要な媒体でございます。新たなアプリを活用することによっては、スマートフォン上の画像をクリックすると画面が展開するような仕組みも可能となります。より多くの市政情報を届けられるよう、スマートフォン世代に向けた広報のあり方を検討してまいりたいと考えております。次に、市長メッセージの動画についてお答えいたします。市長メッセージの動画は、平成29年1月に配信いたしました。市長がみずから市民に直接語りかけることが、市政運営の上でも重要だと認識しております。市民に対して市長の顔が見える動画広報を適宜配信できるよう検討していきたいと考えております。最後に、市のホームページについてまとめてお答えいたします。市のホームページは、来年3月のリニューアルに向け作業を進めているところであり、現在新しいホームページへ引き継ぐページ等を精査、作業しているところでございます。現在のデータから必要なデータを引き継ぐよう取り組んでいるところでございます。また、ホームページリニューアルにあわせてホームページ運用ガイドラインを定め、各課の広報広聴主任の研修会を開催し、情報発信に対する共通の認識が持てるよう取り組んでまいります。

中村圭介

市長、各部長、ご答弁ありがとうございました。まずは、市長の協働に対する意気込みなんですけれども、今、大きく2点、人材育成の部分と地域の負担を軽減していきたいという2点がお話されていたかと思います。これ引き続き応援していきたいと思っています。ただ、市民の期待に応えるためにさらなる努力が当局に求められているなというふうにも感じております。2番目の質問で、ゆんたくタイムや「跳びだせ!市長室」の実績をお伺いしましたけれども、この市民との対話というのをぜひ重視していただきたいというふうに思います。ゆんたくタイムは協働についてお話をするということで、割と前向きな姿勢で取り組まれているのかなというふうに推察いたします。今後も、既存の団体にとどまらず、先ほど専門学校とかもありましたけれども、若者も含めてさまざまなところで協働の裾野を広げる取り組みをしていただきたいというふうに思います。一方の「跳びだせ!市長室」については、先ほどの市長の意気込みからすると、少しそれこぼれ落ちてしまっているところではないのかなというふうに思っております。申し込みをお断りするというのは、やむを得ない場合もあろうかと思うんですけれども、基本的にはお受けするべきであるというふうに思います。市民の声を聞く、そして市長から直接考えを伝える。それは担当職員ではできないことですので、説明が重複するからということではなくて、市長が当局と市の考えをしっかりと市民に直接お伝えする機会というのは、ぜひつくっていただきたいと思います。市民との信頼関係を高めるためにも積極的に出ていくことが必要だと思います。状況からすると、申し込みが殺到して日程がとれないという状況でもないようですので、市政の課題についてぜひ飛び出して、市民の声に耳を傾ける機会を増やしていただきたいと思いますけれども、市長、これ改めて市民との対話について見解をお伺いしたいと思います。

城間幹子 市長

お答えいたします。今、中村圭介議員がおっしゃったように、市民との対話はできるだけこれからも進めていきたいというふうに考えております。市民の皆様と膝をつき合わせて、お考えを聞いたり、あるいは私の考えをやりとりするというような場面は、私としても非常に楽しい時間になろうかと思いますので、申し込みがあれば、あるいはこちらかの呼びかけであったり、機会を増やしていきたいと思っております。

中村圭介

ありがとうございます。ぜひそのようにしていただきたいと思います。私もいろいろな場面で市長とご一緒させていただくことがございますけれども、やっぱり市長がいらっしゃると、場がすごく盛り上がるんですよね。市民の方もすごく喜んでいるなという印象を受けております。褒めるにしても、たとえ謝るにしても、市長に来ていただけたというのは、それだけで大事に考えてくれているなというふうに受けとめられますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。次に、市政の広報についてでありますけれども、スマホのアプリを、今、無料のものを使っているけれども、今後また新しいものも検討していきたいというようなお考えだったかと思います。今後のなは市民の友の目的や編集方針について考えるいいチャンスだと思いますので、ぜひ検討していただきたいと思います。多言語表記、動画も使えるということで、紙媒体がデジタルでも読めますよという以上のことが求められるようになろうかと思います。これまで市政情報が届かなかった皆様に対して、できるアプローチが増えるわけですので、動画の活用なども積極的に行っていただきたいというふうに思います。例えば、観光を初め市内のイベントについて、写真だけではなくて動画でもお伝えできるというのは取り組みやすいものではないかと思います。また、もう一歩踏み込んで、例えば仕組みが複雑な教育や福祉関係の制度の説明をする動画ですとか、市の施設の利用方法、例えば津波避難ビルの平時の使い方、また、緊急時の使い方ですとか、そういったものの説明の動画なども、写真とか文字で見るよりは伝わりやすいのがあるんじゃないかと思います。また、工事の進捗状況などもこういうふうに改善しましたよという前後の写真をスライドショーにして動画にしたりとか、工事の建設されていく様子を見ていると、建物が育ってきたなという感じを私は受けるんですけど、そういうのを見るのが好きなんですけど、そういったのもぜひ紙の広報で伝えにくかったところについても取り組んでいただきたいなというふうに思います。これ、ぜひ総務部長に再質問したいんですけれども、市の広報は担当課だけではできないわけですよね。ぜひ積極的に市政の情報を発信するツールの中でも、1カ月に1回、那覇の今を全世帯に伝えられる重要なものですので、他の部署にも理解を深めていただいて、那覇のことがもっと伝わるように、鋭意工夫していただきたいと思います。動画の活用なども含めて、効果的な広報のあり方について検討していただきたいと思うんですけれども、見解をお伺いします。

渡口勇人 総務部長

お答えします。先ほど答弁の中でスマートフォン世代というふうにお答えしましたけれども、私もスマートフォンを使っているんですけれども、残念ながらなは市民の友のアプリは無料ですが、ダウンロードしていないという実態がございまして、今後そのアプリを使ってダウンロードしていきたいと。他の自治体においてもいろいろな動画も見れるということもございますので、今後、なは市民の友を音声が出るというようなことであれば、障がいのある方等々にも活用ができると。そういった部分がございますので、その部分も含めて、今おっしゃっていたなは市民の友へ発信をしていただく情報を、そういったアプリ世代といいますか、スマートフォン世代が活用できるようにしたいと。実際、今スマートフォンのアプリを今「まちいろ」というアプリを使わせていただいております。その「まちいろ」のアプリのユーザーの推移が、現在346のユーザーがいるということで我々認識しているんですけど、ただ、このユーザーの分析を見ますと、やはり20代から30代が多いというようなことがございます。よって、20代から30代の皆様にもきちんとそういった中で情報発信できるということで、市への関心を持ってもらうというようなことも進めていきたいというふうに考えているところでございます。以上でございます。

中村圭介

ありがとうございます。。市の広報も紙から入ってデジタルへというふうになっているんですけれども、今後もまたデジタル中心になったときに、どういう広報があるんだろうかということも逆算して考えていただければというふうに思います。そして、2のフェイスブックの市長メッセージについてなんですけれども、市長は毎月ホームページに市長メッセージを出されておりますので、ぜひ動画でそれに近いものを出していただければいいのではないかなというふうにも思っております。積極的に必要なときに適宜出されていくという答弁だったかと思いますので、それはぜひ進めていただきたいというふうに思います。市政の情報が届かない世代やコミュニティに対しても、やはり何かしらアプローチをし続けなければいけないと思いますので、すぐに効果が出るのかということは置いといて、まずは取り組んでみるということが大事ではないのかなというふうに思います。市役所を代表して市政について語れるのは、第一にはやはり市長だと思いますので、ぜひチャレンジしていただきたいというふうに思います。新聞を読まなくなったとか、ニュースを見なくなった、さまざま言われることがありますけれども、スマホは毎日欠かさず手にしておりますし、SNS等で知人や友人、メディアから何かしら情報を得ているわけです。そうした情報を知人や友人はどこから拾っているのかというと、信頼できる時事情報はやはり公的な新聞とかニュースとかになるわけですね。市の広報も絶えず工夫をして、伝える努力をしていただきたいというふうに思います。それから、最後に市のホームページについてでありますけれども、リニューアルに向けて準備を進めているということですので、ぜひデータの引き継ぎできる限り残るようにしていただきたいと思います。例えばある事業で問題があって、導入当初はどんな目的や考えだったのか。たしかホームページで見たなと思っても、さかのぼるとリンクが切れていたりして探せないわけですよね。審議会などで議事録をとっても、閲覧できなければ、証拠が公開されていないということになってしまいますので、データを保持するにもお金がかかるというのはわかるんですけれども、必要な文書というのはあると思いますので、一律で捨て去ってしまうのではなくて、引き継ぐべきものについてしっかりと検討していただいて、見やすいホームページ、そして情報がたどりやすいホームページにぜひ実現していただきたいと思います。以上、代表質問を終わります。ありがとうございました。

navigate_before
中村圭介対話の時間vol.121 沖縄の交通政策への活用を探る
navigate_next
平成31年2月定例会 代表質問